第3話

指パッチン依存症の皆が共通でこう考える。


たなつきを殺せばこの依存症が治るのではないか。


しかし、行動に移せる者はいない。

人を殺すことはやってはいけない事なのだ。


試験中にカンニングする。

立ち小便をする。

とは、訳が違う。

やってはいけない事なのだが・・・


日本指紋認証の会代表だけは違った。

指紋認証が生き甲斐の彼が認証を奪われてしまったのだ。


怒り。


怒りが彼を行動させる。


たなつき殺害を実行してしまった。


たなつき死亡のニュースが流れ、皆が考えた通り指パッチン依存症は無くなった。

町はたなつきの死亡を喜んだ。

依存症の原因が取り除かれたからだ。

最初は憧れられたが指パッチンをきっかけに

憎まれたたなつき。

彼が悪い事をしたのでしょうか。


指が治り数ヶ月が経った頃には皆この事件を忘れていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

指パッチン @tanatsuki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ