ある詩をもとに作られた物語たち。(その詩を知らなくても十分。苦しみが伝わってきます)
フリーターと高校生は、誰かに苦しめられたのではなく自分で追い詰めているところが切ないです。
じゃあ誰かに傷つけられたら正当化されるかというのは、ちょっと違うわけですが。彼らは不満の対象がいても感情をぶつけたりしません。だからやるせなさがヒリヒリと心に残ります。
もとになった詩はワタシも知っていて、「あ、これか!」と驚きました。
ワタシたちは誰でも“ばかもの”になれる素質を持っています。
痛みを剥き出しにした物語が、誰がの傷を塞ぐ絆創膏になりますように。