第2話 戦う為の準備
我々あの日あの時あの場所で誓った、ヤンデレと戦うと漢としてのプライド、尊厳、そして人権を取り戻すため計画を練った。まず、我々はヤンデレと戦うには同士及び戦闘員が必要だと決断し、同期のヤンデレに苦しめられている情報屋を助け仲間にした。彼は我々と共にヤンデレと戦うことを決心し、彼の情報収集能力をもってして我々は同じようにヤンデレに自由を奪われた者たちを集め組織拡大を図った。見事にそれは成功し、多くの同士を得ることができた、現在の総員1500名という大規模組織まで進化を遂げた。そして、組織結成から一年がたった。今日はヤンデレ解放戦線本部で会議が開かれる。
ここは極寒の国スラング、この国では一年中雪が降っており、多くのものが雪で隠されている。そんな国の山の中に廃小屋が一つ立っている。その廃小屋こそが本部となっていて地下に500人の精鋭部隊がいる。ドアの前に立ち三回ノックする。
「合言葉は?」
「ヤンデレに屈しない」
「私だ、鬼月だ」
俺がそういうとドアが開き、俺は中に入っていった。
「すまない、待たせたな幹部諸君」
「ホントに待たされました、一体どこで油を売っていたんですかこのノロマ」
今毒を吐いたのは我らが同士の一人グラスだ、最初は最低限の会話しかしなかったが今では容赦なく毒を吐くまで信頼関係ができた。本当に嬉しい。
「そういってやんなよ会長だってきっと忙しかったんだよ」
今俺を庇ってくれたのは吸血鬼のケンジだ、彼はとても人当たりがよく多くの構成員に人気だ。俺も彼には何度も助けられた。
「そんなことより会長、今回俺たちを集めた理由はなんだ?」
この少しクールな獣人はタイガ、彼は戦闘能力が非常に高く、顔が少し怖く見えるため多くの構成員に恐れられてたりする。しかし、本人はコミュ障なだけでいい子なんだがなぁ....
「確かに僕達幹部が集まるは珍しいですよね?」
このキョトンした少年は藤原 一。最初大量につけられていた痣や傷は無くなり、美少年に生まれ変わった。引っ込み思案だったが月日が経つにつれ自分に自信を持ち始めいまでは多くの構成員にマスコットキャラ的な存在として親しまれている。本人は少し不服なようだが。
さて、皆を待たしてしまったのだ、しっかりと会長としての責務果たさねば。
「まずは諸君を待たしてしまったことについて詫びようすまなかった」
「フン!まあいいだろう私も少し言い過ぎた」
「きにしくていいぜぇ」
「あぁ、貴方が普段から忙しいのは知っている、だから謝らなくてもいい」
「そうですよ!会長はいつも頑張っているんですから気にしなくていいんですよ!」
「ありがとう皆、コホン....」
「それでは諸君ヤンデレ解放前線の幹部会議を始めよう」
「それで議題はなんなのだ?早く教えろ」
「今回諸君に集まってもらったのは他でもない...」
「ヤンデレ同盟に動きがあった。」
ヤンデレと闘う男達の物語〜ヤンデレには勝てなかったよ〜 北北山脈 @Kt3500kupu
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