それはある種の呪いなのかもしれませんね。

祖母の介護を何よりも優先していた中学時代。そんな主人公の境遇は悲惨なものですが、その境遇と思春期特有の心理状態が本作品の不気味さとホラーらしい嫌悪感をひきたてていると思います。

過去の中学時代と現代の2つの軸に、夜な夜な現れる得体の知れない化け物。これらの要素が重なっていく様は圧巻です。時間軸や心情が交錯しつつ徐々にまとまっていく。そして最後にはある種の爽快感も。

グロテスクな描写がOK、あるいは好物な方はぜひお読みになられてくださいね。

※この度は「おばけのお話募集」企画にご参加くださりありがとうございました。