あとがき
この度は拙作「狐の呼坂」をお読みいただき、ありがとうございました。
エブリスタさんにて、平成二十六年三月一日執筆開始しました、ふたつ目の小説でした。
今回は、妖怪と人間という普遍的な観点の中で、大人と子供、人間と自然、逝く人と遺される人な様々な視点から物語を盛り込んで楽しく描かせていただきました。
また、「生まれ変わった」可能性があったとして、ヨウが次に出会うおユキはもう全くの別の人である、というテーマも内包しています。亡くなった人ともう一度会うこと以上に、その人が確かに存在した時間、共有してくれた大切なものを愛することの方が大事だと、私は思っております。
妖怪の概念や神社の能力については一部オリジナルであり文献などに基づいたものではないので解釈が難解な部分もあったかと思います。
筆者の知識不足・力量不足で至らない点も多かったかと思いますが稚拙な文章に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
植原翠
狐の呼坂 植原翠/『浅倉さん、怪異です!』発売 @sui-uehara
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