新しい四神の解釈でした。

 私の中では色んな漫画やアニメやゲームや小説で出てくる四神のイメージがある程度似たり寄ったりで固定されていて、青龍は豪傑、朱雀は高飛車or優雅、白虎はワイルド、玄武は老人or堅物という印象のものでした。
 しかし、この作品の中に出てくる四神というのは上記のどれにも属さず、新しい解釈の四神像でした。自分の中で固定されたイメージがあったため、最初読んでいた時は「ん?」と思ったりしたのですが、読み進めていくうちにどんどん馴染んでいき、「ああ、こういう解釈も面白いな」と思うようになっていきました。
 新しいものを生み出す時には、固定された概念を打ち破る挑戦をする必要があると思いますが、この作品もそれに漏れず果敢に調整した作品だったと思いました。

 ・・・と、結構硬い雰囲気で書かせていただきましたが、物語はさくっと読めるしっかりとしたライトノベルテイストのものです。楽しませてもらいました。

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