終わりを告げる音
紙飛行機
終わりを告げる音
朝テレビのスイッチを入れると、ニュースキャスターが「おはようございます。世界の終わりまであと七日になりました」と言う。セミの鳴き声が競うように鳴り響いている。庭には水を撒いたばかりだというのに巨大な地上絵のごとく水をかけた跡だけが残り地面が懲りずに熱を蓄えていった。恵太はニュースキャスターのコメントに驚きもせず、片膝を立てながら自宅の縁側に腰を下ろしている。横に置いてあった麦茶を飲もうとしたが、氷も解けてすっかりぬるくなってしまっていた。焼け石に水、真夏日の縁側に風鈴といった具合に、いわゆる夏真っただ中である。
テレビでは、ニュースキャスターと向かい合って学者がパネルを使って今後七日間の予定を順番に説明していた。恵太はそれらを観ることもせず、冷蔵庫へ向かい冷えた麦茶をカップに注ぎ、グイっと飲み干した。そして、また縁側へ戻りゴロンと横たわるのである。
半年前のこと。その頃、サラリーマンだった彼はあることが原因で半年以内に世界が終わると知らされた。恵太自身はそれに驚きはしたが、同時に実感が持てなかった。職場の、いや世の中の大半の人たちも、恵太のような反応であったに違いない。皆、週末になれば呑み屋に集っていたし、家族のいるものは家族との団欒を求めて戻るべき家に帰ったのだ。ところが残り一か月になろうとしているところで話は変わってきた。テレビやインターネット上で、「いかに苦しまない死に方をするか」「死ぬ前にすべきこと100」「解る!終末の金融整理」「世界の終わりまでに呑むべきワイン銘柄200」「食わずに死ねるか」などの記事、広告がひしめくようになっていたのだ。これには恵太を含め周りの人達に焦りの表情が見えてきたことは言うまでもない。今や「終活」という言葉は老後の余生を送る人々に与えられた言葉ではなく、現役でバリバリ働くサラリーマン、念願の出産を待つ妊婦、進路に悩む受験生、ランドセルを背負った小学生などにも例外なく突きつけられる言葉であった。
ただ、終活というのは自分自身がやり残した何かをする以外は、残された人達のためにするものである。自分が死に、残された人達に手間をかけないよう、身辺や所有物の整理をしたり、相続するものを決めたりする。世界が終わり、残される人すらいなくなったとすれば終活自体は無意味になりかねない。したがって、世の中に混乱が生じ、秩序が乱れるまでにさほど時間はかからなかった。街では強奪、殺人、強姦、犯罪という犯罪はなんでも起きた。警察の方も来月には自分達がこの世にいなくなると解っているので仕事に本腰を入れない。形式的に注意を促すが犯罪者の検挙に乗り出すことはしない。そもそもそういう人達が多すぎたために警官も手の打ちようがなかった。
目の前の絶望に足掻く人もいれば、静かに絶望の先回りをする人もいた。ある日、某所の大きな公園では木に縄を括り付けて首を吊っている人がいると悲鳴が響いた。あるところでは、隣の家から異臭がすると通報があり、駆けつけた警官が何度もインターホンを鳴らしたり、ドアを叩いたりしても反応がないため庭へ周り窓から様子を伺うとうつ伏せになって倒れている住人を発見したという。その住人の近くには空になった薬の瓶が転がっていた。
そういった混乱にも戸惑いがありつつも見て見ぬふりができていた恵太にも、とうとう災難が降りかかってくる。務めている会社が、来月には世界が終わるというのにこのまま事業を続けていても無意味だという理由で、清算手続きに入ってしまったのだ。全社員は解雇された。もちろん、恵太も例外ではなかった。「明日から来なくても良い」と言われてから、恵太はすでに亡き両親から譲り受けた家の縁側で何もせずダラダラと過ごす生活が始まった。世界の終わりまであと三週間のことである。
恵太は縁側で麦茶を飲みながらこれからの残り三週間を考えた。あと三週間とはいえ、その間は社会が動いているのである。それにも関わらず、あの会社は動かすのを止めてしまったのだ。世界の終わりまでの生活費はなんとかなる。このまま暇を持て余して何もせずに暮らすのもいいかもしれない。いや、待てよ。他の奴らのように今までできなかったことをやるか。検挙されにくくなっていると聞くが犯罪とやらをやってみようか。いや、そんなことをして何になるのか。では、今から外国のカジノへ行き豪遊するのはどうか。これもお金がかかる。そんなお金は残っていない。そんなことを考えていると空が赤らんでいた。
この頃から恵太はテレビを見るのを止めてしまった。どのチャンネルに変えても暗い話題ばかりでこちらまで暗い気分になってしまうからだ。世界の終わりという絶望を考えればもっともだが、どこか報じるメディア側も生き生きとしているように感じられた。どんな世の中になっても暗い話題はメシの種になるのだ。それがより混沌とした世の中になれば尚更である。
生き延びようとする人の中には大人数のシェルターを郊外に作ったから、お前も入ってみてはどうかと恵太にメッセージを送ってきた友人がいたが、恵太はそれを断った。どんな風に世界が終わるのかもわからないのに、シェルターへ入居したところで本当に生き延びられるか分かったものではない。しかも数日か数か月か、あるいは数年そのシェルターに友人と同居するとなると、今までにはなかったようなタイプのいざこざが起こるに違いないし、それを起こさないように我慢するのも苦痛で仕方がない。そんなことを感じながら生きているのでは、たとえ生き延びられたとしても何のために生き延びたのかわからないというものだ。恵太が友人にそう伝えると友人は「お前の方がわからない」と言って、その後は一切メッセージが来なくなった。
そのまたある友人の場合、新興宗教に入ったらしく、言わずもがな誰々を信じれば世界の終わりなど乗り越えられると恵太に勧誘してきた。もちろん、恵太はこれを断った。こちらも友人のよしみか、強くは誘ってこなかった。
世界の終わりを受け入れようとする人の中には前述のとおり終活などをして、この世に跡を濁さずといった準備を整える人もいたが、恵太に対して毎日「酒を呑もう」と誘ってくる友人が何人かいた。これに対しては、恵太は何度か付き合った。恵太自身も後先短い余生を----といっても年齢的にはそうは考えられないが。いかにして送り死ぬかという方の人間だったからだ。
別の既婚者の友人からは、「子供もいないし、お互いのことを考えたら離婚することにしたよ」と報告が着た。恐らく籍を外してまでの楽しみを含めて、この短い時間でお互い享受しようということだろう。
周りのみんなは残り時間を無駄なく過ごそうと頑張っている。それにひきかえ恵太は何もしていなかった。何かをしようと考えるまで至ったが、結局何もしなかった。何もする気が起きなかったのだ。だが、さすがに不安になってきた。こうしてダラダラしているうちにも刻一刻と終わりの時が近づいているのだ。このままでいいのだろうか。恵太は自分に問いかけた。自分はここまで自堕落な人間だったか。いつからそんな人間になってしまったのか。このまま世界の終わりに身を任せて死んでいくのか。恵太の家は閑静な住宅街にあったが、以前にもまして静まり返っていた。居間で寝転んでいると、正面の天井に近い高さにかけてあった時計の秒針がいつもよりも音を響かせていた。それは恵太に言い聞かせるように、あるいは死への近づきを煽っているかのように。
「やっぱり死ぬのは怖い」
恵太に改めて死の恐怖と不安が襲ってきた。人里離れた夜の湖面を見て、もし今自分がここで溺れたら。底が見えないくらいの闇に支配された湖に飲み込まれていく。誰もいない、光も差さない世界に飲み込まれてしまう。そんな感情にも似た恐怖と不安だった 。
そして、残すところあと一週間となってしまった。朝テレビのスイッチを入れると、ニュースキャスターが「おはようございます。世界の終わりまであと七日になりました」と言う。恵太は朝食を食べ終わり、縁側の方で寝そべって天井を見ながら考える。コップの中の氷が溶けて、飲み残しの麦茶がゆっくりと薄まっていく。恵太の心の中には、先週までとは違う死への恐怖があった。ところが、ニュースキャスターの言う「世界の終わり」というところに引っかかった。
「世界の終わりというのは我々が死ぬこととは同義でないかもしれない」
そうだ。もしかしたら現在各地で成している国々が崩壊して新たな世界に変わることを意味するのかもしれない。もちろん、仮にそんなことになって無政府状態などになれば、死は免れたとしても今よりも大分生きにくくなるのかもしれない。ただ、生きていることには変わりがないのだ。少なくとも恵太のように職を失い、今後の見通しも不透明な独り身であれば、そんな状況の方が自由に動けることだってあるのだ。真っ暗になっていた恵太の心に少しだけ豆電球程度の光が灯り始めた。
「そもそも『世界の終わり』って何なんだ」
恵太は立ち上がり、その終わりとやらを時間の許す限り調べることにした。
恵太はともかくテレビや新聞、インターネットで現状一週間後に何が起こるかを探し出そうとした。天変地異が起きるのか、核戦争が起きるのか、隕石が落ちてくるのか、ありとあらゆる記事をしらみつぶしに見ていったが、不思議なことにどのメディアを調べても、とにかく世界が終わるとしか伝えられていなかったのである。わかったことといえば、「終わり」は当日の午後六時ちょうどだということだけだ。----これも半年前の政府の公式発表によるものだ。これによりますます、「終わり」に対しての疑念が強くなっていった。
「終わり」の近づきにより、家の周りもより一層騒がしくなってきた。「共に祈ろう。祈るしかないんだ」と言って周る街宣車もいれば、「これは政府の、国際社会の陰謀だ」と訴えて周るものもいた。時々、恵太の家の玄関先にもそういった類の団体が勧誘しにくる事もあった。中には外で、見ず知らずの人に声をかけられて「突然なんですが、一緒にどこか遠くへ行きませんか?もしくは死に場所を探しませんか」と言われ。それには恵太も怖くなり家へ逃げ帰ったなんてこともあった。
何の手がかりも無いまま三日が過ぎた。蜘蛛の糸を手繰るように何か無いかと探しているところである。仕事以外ではこんなにも頭を使うような作業をしていなかったせいで、知恵熱にも似た頭がのぼせ上がる症状が出たので、恵太は少し休憩することにした。すると、どこからか「ピー」と洗濯機のブザーのような高い音が鳴っているのに気が付いた。
「この音は前にも聞いたことがあるかもしれない」
それはちょうど二日前、録画したテレビの映像を確認し終わった頃だった。恵太はすべての映像の確認が済み、ディスプレイの電源を消したのだ。すると、テレビの音からしんと静まり返った部屋のどこかから「ピー」と音が鳴ったのだ。恵太は音の出どころがどこにあるのかを調べようとしたが、また音が鳴ってくれないことにはどこから出ているのかも確認しようが無い 。
すると、また「ピー」と鳴った。やはりあの音は断続的か、あるいは一定の間隔で鳴っているようだ。そこで恵太は鳴った直後ではあるが、スマートフォンを取り出しストップウォッチのスタートボタンを押した。 さっきぐらいの間隔で鳴っているとしたら、また音は聞こえてくるに違いない。
「ピー」と鳴った瞬間、恵太はストップウォッチを止めた。時間は五分〇秒三七。細かい誤差はあるものの、およそ五分間隔であの音は鳴っている。次は鳴っている場所だ。音は洗濯機のブザー音に似ているが、家にある洗濯機の音とは少し違うし、似たような音を出す機械は家の中には他に無かった。すると外から聞こえているということになる。もうすぐさっきの音が鳴ってから五分が経とうとしている。恵太は改めて外の方を意識して耳をそばだてた。
「ピー」
恵太は思わずそのままスリッパを履いて、縁側から庭に出た。やはり外から聞こえてくることは確かであるが、はっきりとした方向が掴めない。音量も街頭のそう騒がしくもない音の中に紛れ込んでいるため、あまり大きくはない。音の出どころは案外近くにあるのではないか。恵太はそう推理した。雲ひとつない快晴の空、降り注ぐ日差しと熱波で五分足らずで恵太の額からダラダラと汗が落ちる。
世界の終わりという絶望を秘めた日常は塀の向こうでも溶岩のように粘度を保ちながらゆっくりと流れる。期日まで刻一刻と近づくと、人は意外と冷静になってしまうらしい。最後の一日を迎えた早朝、新聞を取りに門扉へ向かうと何事もなかったかのようにジョギングをしている人がいる。牛乳を配達している人がいる。スーツ姿で会社へ向かおうとしている人がいる。各々で享受しうる日常をかれらは過ごしているのだ。そんな風景を眺めながら、ポストから取り出した朝刊を開くと
「世界、今日終わる」
と、号外のごとく大きな見出しが紙面を占領している。ここで書かれていることは本当なのか。ここまで大きな見出しを出しておいてフェイクというのはないな。いや、「結局、何もありませんでした」と笑って済ませたい。恵太はそう思った。そんな日常の情景が目の前に広がっていても「ピー」という音は、早朝の今も、夜中に目を覚ました時にさえ聞こえる。
その瞬間、恵太は急いでスマートフォンのストップウォッチを動かす準備をした。次の音、またその次の音の間の時間間隔を計ろうとした。結果は二秒九二だった。昨日までと比べると明らかに音が鳴る間隔が狭まっている。
音は三秒間隔に早まっている。これはタイムリミットまでに、より音の間隔が短くなっていく可能性がある。しかし、どこから鳴っているというのか。
「やぁ沢田さんのところの恵太君じゃないか。こんな朝早くに起きているのかい」
恵太が小さい頃から近所付き合いをしていた水沢さんが話しかけてきた。ずっと家に篭りっぱなしで殆ど誰とも話しをしていなかった恵太は少し口篭りながら「おはようございます」と返した。水沢さんは、歳は八十をゆうに超えていたが、こうして毎朝散歩に出るのが日課だという。
「しかしね。自分もこんな死に方をするなんてね。思いもしなかった。亡くなった君の両親がこの状況を見たらどう感じるんだろうね」
その目には平然を装っている奥に焦りと怖さと不安と絶望が渦巻いていた。それはそうだろう。水沢さんを含め、皆こんな体験をするのは最初で最後だと思っている。早朝の涼しさにゆっくりと忍び込んでくる太陽の暑さで汗を拭いながら恵太は恐る恐る水沢さんに聞いてみた。
「いきなり変なこと聞くと思うかも知れませんが、水沢さんの家の近く、いえ家の中だったりで『ピー』と洗濯機のブザーのような音が鳴ったりしていませんか?」
水沢さんは言っている意味がわからないと言った表情で恵太の方を見た。
「さぁ、そんな音は洗濯する時ぐらいでしか聞いたことはないねぇ」
それを聞いて恵太は「ありがとうございます」と会釈をして家に入った 。
正午を過ぎる頃には音は二分間隔になっていった。改めて恵太は何度も確認をしながら、音が出ていそうな場所を探った。この際、その場所がたとえ他人の家だったとしても構わない。もうこんな世の中の情勢なのだから不法侵入なんてどんとこいだ。改めて確認しても、やはり音の出どころは外かららしい。恵太は家の外に出た。家の前にある道は車が一方通行でしか通れない程度の幅で、向かいにもガレージ付きの家が建っている。周りに出歩いている人もいない。向かいの家のガレージの手前まで行って音を聞いてみたが、その場所だと道側から聞こえている。今朝よりも余計に間隔が短くなっていく音に家の前を右往左往しながら耳をすませてみても、はっきりと音が出ている場所が掴めない。そして、気づけば午後五時を回っていた。もう手の打ちようがなかった。何も調べようが無いのである。一時間後に何が起こるのか。あの音は一体なんなのか。恵太は自分の情報収集能力の無さを悔やんだ。音も三十秒間隔無鳴っていたすまもうどうでも良かった。もうこれで死ぬのなら潔く死のう。そして時計はタイムリミットの掴になった。あれだけけたたましく鳴っていた音が急に途絶えたのである。次の瞬間、恵太の目の前が真っ白になった。まぶしいのではない。本当に真っ白になったのだ。さっきまで座っていたキッチンの椅子が、テーブルが、白い食器が多く並んでいた食器棚が、何もかも消えた。音すらも消えた。心臓の音が聞こえる程に、いや、聞こえていた。恵太は自分が立っているか、浮いているかもわからなかった。何もない真っ白な世界に放り出されたのである。
「これが世界の終わり」
そう心の中で呟いた瞬間、誰かの声がした。
「はい。お疲れさまでした。これで以上になります」
白衣を着た職員はそう言って恵太の顔につけてあるゴーグルとヘッドフォンを外した。恵太は歯医者の診察で使うような大掛かりな椅子に座っている。先ほどまでの恐怖や不安で心臓の脈をはっきりと感じ取ることができ、体中あせでびっしょりだった。
「ちょっと刺激が強すぎたようですかね。でもこんなことはなかなか慣れないもんですから、みんなこうなるんですよ」
白衣を着た職員は、恵太の腕や足についているシールのようなものを次々と外していき、コードを束ねて事務的に片づけた。そして、椅子の横にある大がかりな機械の操作盤にあるスイッチを何個か押す。すると、あの音が聞こえた。
「お疲れさまでした。心身が落ち着いてからお帰りになって構わないので、ゆっくりしていてくださいね」
スーツを着た女性職員が、恵太にそう話しかけて白衣の職員と書類を見ながら打ち合わせをしている。恵太は椅子の上で深く溜息をついた。さっきまでの世界は一体何だったんだ。あの家は、あの町は、そしてあの音は何だっただろう。全部、幻だったのだろうか。自分は沢田恵太というクビになったサラリーマンではないのか。いろんな思いや疑問が錯綜している。打ち合わせが終わったのか、スーツを着た女性職員が再びこちらへ向かってきた。
「沢田さん。これでプログラムは以上になります。時々このプログラムを思い出して、今後の危機管理に役立ててください」
「あの。これって一体何なんですか?僕の名前は沢田恵太でいいんですよね」
「はい。あなたは沢田恵太さんです。今回受けたプログラムは、大災害、戦争、世界の終わり等の非常事態を疑似的に体験していただけるシステムとなっております。沢田さんが受けたプログラムは終末の世界だったわけです」
それではっきりとした。恵太は疑似的に夢のようなものを見させられていたのだ。
諸々の手続きが終わり、恵太は建物を出た。その場所から少し歩いたところに大きな川の河川敷がある。恵太がそこを眺めてみると、大きなグラウンドで野球をしているし、芝生でのんびりくつろぐ家族がいる。土手の上ではジョギングをしている人もいれば、ゆっくり散歩を楽しんでいる人もいる。そんな人々を見ながらさっきまで惨状を照らし合わせると、恵太は実にほっとさせられた。これが当たり前なんかじゃない。何気ない日常というものがとても尊いものなのだ。恵太は河川敷を後にした。今日も夏の日差しが強い。
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