第7話異世界

「…おぉ、やっぱり神様なんですか。外見からして普通じゃなかったですし」


初めて会った神様に隼人は驚き、感動する。


「あの、それで、何故俺をここに?」


当然の疑問を神様フェリスになげつける。


「世界を救って欲しいのです」


「……あぁなるほど。そういう事ですか」


フェリスの願いに隼人は1つの確信を抱いた。


(これって、あれだよな?ラノベで良くある異世界転移作品の流れだよな。チート能力を神様や女神様に与えられて異世界無双…そしてハーレム!!)


隼人の妄想が加速する。

頭の中は既にイチャイチャハーレムを異世界で築いている隼人の姿で埋め尽くされいた。


「俺に任せろ。全て救ってみせますよ」


隼人は顎に手を当てながら渾身の決めポーズをフェリスに向ける。


「ありがとうございます。峯岸隼人さん。では、貴方に全ての魔法を使える能力を授けます。」


フェリスが手をかかげる。

すると隼人の周りに淡い光が発生する。

その光は隼人を包み込むように淡い光を放つ。


「さぁ、行くのです。異世界に救済を…」


フェリスの言葉と共に隼人は異世界へと旅立った。





「……ん…。着いた…のか?」


ゆっくりと目を開けるとそこは薄暗い狭い路地裏らしき場所だった。


「…どこかの街の路地裏か?まぁ、取り敢えず砂漠のど真ん中にいなくて良かった。さて!!!」


腰に手を当て気合いを入れる。

フェリスに願われた世界の救済。

それを今から成し遂げなければならないのだから。

しかし、それにはチート能力を授かってたとしても俺1人では流石に無理な話だ。

つまり『可愛い女の子ヒロイン』の存在が必要不可欠。


「………よし、可愛い女の子ヒロインを攻略開始だ!!!ぐへへ!!」


ニヤニヤしながら隼人はまだ見ぬヒロインを求めに行動を開始した。








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異世界転移出来たのはいいが、こんな過酷な異世界なんて聞いてないッ!! ゆずどりんこ @yuzudorinko

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