本当は女性であるという秘密を抱え、国境の街であるナナレンの警備隊(女性入隊不可)に入隊したクリス。警備隊の隊長ヒューゴは、女性が大の苦手という深刻な問題を抱えており……クリスの秘密がヒューゴにバレたところから、この物語は大きく動き出します。
クリスは強くて真っ直ぐな女性。戦闘能力はまさに男顔負けです。彼女はヒューゴの偽りの恋人として振る舞うことになりますが、その真っ直ぐな明るさがヒューゴの孤独な心を少しずつ救っていきます。そして、次第に明らかになるヒューゴの女嫌いの理由。彼の過去を知るほどに、彼の味わってきた苦悩が胸に迫ります。
互いに助け合いながら幾つもの窮地を潜り抜け、次第に深まっていくクリスとヒューゴの絆。心が温まる優しい幸福感が胸に満ちるようです。
強さや逞しさ。それは男性だけに必要な要素じゃない。誰かを愛するためには誰もが持っていなければならない大切な要素だと、そんなメッセージが胸に残りました。
明るい活気に満ちた、優しい甘さの恋愛物語。おすすめです。
女性にめちゃめちゃモテるけど、女嫌いな警備隊の隊長ヒューゴ。
主人公のクリスは、そんな隊長の部下として警備隊に入隊。女であることを隠して仕事をしています。
そんなクリスでしたが、ある日、ヒューゴに女であることがばれてしまい……
クリスとヒューゴの関係をニヤニヤしながら見守りました。
二人の恋愛模様だけでなく、事件が起きて、アクションも見れたので、最後まで飽きることなく楽しく読み切れました♪
恋愛ジャンルがお好きな人に勿論お勧めですが、異世界ファンタジーが読みたいという人にも読みごたえを感じてもらえる作品だと思います。
タイトルの印象から、いま流行りの溺愛ものを想像する人が多いと思われる本作。
しかし蓋を開けてみると、いい意味で裏切られます。
お金のために性別を偽って警備隊にいた主人公・クリス。
女性が苦手すぎるクールイケメン総隊長・ヒューゴ。
二人はひょんなことから恋人関係を偽装することになるのですが、二人ともめちゃくちゃ生真面目かつドライ。
偽物とはいえ恋人のはずなのに、お互い完全に上司と部下。甘さはほぼ皆無。
淡々としたやりとりがシュールな笑いを誘い、物語の前半部はコメディタッチで進んでいきます。
それが後半部、非常に熱い展開へ。
強くて聡明なクリスが、人間としてすごく素敵です。
部下を守り、自らの責務を遂行しようとするヒューゴに痺れます。
恋とか愛とかじゃなく、この二人だからこそ生まれる絆がある。
ゆえに、このラストシーンは最高でした。
とにかくメインの二人の関係性がいい。
大好きな作品です。多くの人に読まれますように!
性別隠して警備隊に入ったヒロイン、クリス。
総隊長で、女性が苦手なヒューゴ。
イケメンでいいところの息子なのに、女性に接すると拒否反応を起こしてしまいます。
いい二人のキャラです。キャラ設定から面白いです。
女性が苦手なヒューゴは、クリスを男性だと思っていたため、クリスには拒否反応は起こしませんでした。
クリスはヒューゴから偽の恋人になってくれと頼まれます。
面白くなること間違いなしのストーリー!
キャラの過去など、設定の深さもうまいです。ストーリーに上手く組み込まれてます。
スリリングなアクションシーン。
笑えるシーンも満載。
偽の恋人の、二人のデートぽいシーン、ドキドキです。
意外なシーンもあります。
素敵なラストでした!