異世界de魔王様(仮)とのオヤクソク!
@manpukuomuraisu
第1話
プロローグ
俺は
例えそれがどれだけ理不尽な上司との約束だろうとも、必ず"約束"であれば守らないと罪悪感に苛まれ、破った日には三日三晩後悔してしまう程だ。
だから――――約束、だなんてしないようにしている。約束しなければ破る事も無いし罪悪感に苛まれる事も無いから。
そんな馬鹿真面目な俺は同窓会で再開した友人Aと後日"また遊ぼう"と言う誘いを受け、当日待ち合わせ場所に向かっていた。
「久々に遊ぶなんてなぁ、友人Aよ」
つかの間の休息――――友人からの誘いに胸を踊らせ土手を歩いていると、何処からボールが飛んで来て思わず避けた瞬間だった。
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロッ
避けた拍子に足を踏み外して俺は勢い良く転がり川へダイブしてしまった。
本来浅い筈だった川は段々俺の身体を底へと引っ張っていく。
「(友人Aよ……すまない……そっちには行けない様だ……)」
転がった際に受けた打撲やら衝撃で俺は上手く身動きが取れず抵抗する事も出来ないまま、気管に水が入り息もできず呆気なく俺は意識を手放したのだった。
風が吹き草木がざわめく音が聞こえてくる。森の香りという物だろうか、自然の匂いが俺の鼻を擽ってくる。
俺は死んでしまったのだろうか?ずっしりと重さを感じつつ日光が俺の身体全身を包み込んでくれてとても暖かい。
「暖かい……?」
死んだはずの身体が感覚を持つはずが無い、そう思った俺は慌てて体を起こした瞬間ーーーー
「あぎゃッッッッッッ!?」
女の子の悲鳴と共に俺の額に酷く鈍い痛みが拡がったのだった。
異世界de魔王様(仮)とのオヤクソク! @manpukuomuraisu
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