第11話 衆議院選挙

今回の衆院選に、息子は興味津々。

何故か。

うちの選挙区は事実上与党候補と野党候補の一騎打ちなのだが、実は二人そろって息子の小学校の運動会に、挨拶にやってきたことがあるのだ。


ところがその日、帰宅した息子は開口一番、

「××××××(与党候補)は駄目だな、ありゃ」

と言う。


妻がなぜかと問うと、

「あいつは『頑張ってください』っていったくせに、挨拶したらすぐに帰りやがった。俺らの競技なんか見やしねえ。親のご機嫌とりにきただけだ」

と言ったものだから、ばあちゃん驚き。


野党候補については、

「○○○さんか。ありゃいい人だ。学校に残って応援してくれた」

だそう。


当時、息子はまだ小学校低学年。

おそらく小学校の誰かがそう言っていたのを、覚えて帰ってきたのだろう。

小学校は恐ろしいところだと、妻とばあちゃんは話し合ったらしい。


あれから何年たったのだろう。

その二人が選挙でまた対決するとは。


ちなみにその与党候補、その後DV騒動、不倫騒動を起こしたため奥様方の評判は極めて悪い。

妻の知り合いは普段選挙に行かないような人まで、与党候補を落とすためだけに選挙に行くと言っているらしい。

しかし、今回の選挙は与党候補が優勢な模様。

さすがは与党と言ったところか(悪い意味で)。


で、明日の投票日、私はどうするべきか。

とりあえず、不倫できるようなモテる男は嫌いだと言っておく。

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とあるおっさんの日常 つばくろ @orienteer2000

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