このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(373文字)
この作品は、特に人物が出てくる作品ではないということがまず個性的です。人物がいないということは、つまらなくも感じるかもしれません。でも、いないからこそ、書くことができるものもあると思うんですよね。この作品は、人間の違いをスープに例えています。東京2020で、「多様性と調和」というテーマがありましたが、それを主張するのがこの作品だと思います。そんなことを、改めて感じさせてもらいました。