第13話

終章


朝の光が輝く


鮎人


「朝か...」


長い夜が明け、ホテルから連れていかれる部員たちを、


俺は港の端から眺めていた...


鮎人


「・・・


 散々だったな」


隣にいる女性が微笑みかける


宏美


「・・・


 並河君、、、」


警察の話によると、国東や他の部員は、


事件性がある、と言う事で、逮捕したが、


宏美さんに関しては、


"故意の可能性が不明"


と言う事で、一反自宅に帰宅し、


それから事情聴取という事らしい


鮎人


「・・・


 弘也...


景子...


 何で俺がこの島に呼ばれたんだろうな」


宏美


「・・・


 もともと並河君をここに呼んだのって


 国東君なんだよね」


鮎人


「・・・


 宏美先輩が呼んだって聞いたけど...」


宏美


「・・・


 さあ、この島にいたら、


 急に国東君が


 「あと一人誰かエキストラでもなんでもいいから連れて来てくれ」


  って...」


鮎人


「たぶん俺の事を犯人に仕立てようとしたんだろうな。


 ・・・


 でもなんだって俺なんだ?」


宏美


「・・・


 たぶん、」


宏美が途中まで言いかけて止める


鮎人


「たぶん?」


宏美


「内緒」


滄い海はどこまでも続き、


白い雲は地平線を隠すようにどこまでも続いていく...


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「死出密室島連続殺人事件」 ろわぬ @sevennovels1983

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