人間を創作するということ。

第8話

朝 6:50

夏休みなんて関係なくいつも通り目が覚め、昨日決まったことについて少し考える。


取り敢えず携帯を取り出してメッセージアプリを開き同級生の平谷ひらやいつきにメッセージを送った。


僕等がまず始めたのは、大まかな設定を考えることだった。


1. 名前

2 . 年齢

この2つは最低でも考える必要があった。


『名前はどうするんだ?』


平谷は朝にとても弱く全然返信が来なかった。

返信が来たのは午前がもうすぐ終わるという時だった。


『んーなんか、元にする人でも決めたらいいんじゃない?』


もとにする人…?なんかそれ罪悪感ないか?と思いつつも


『ほう?例えば?』


『ほらなんか、名前を並び替えてーみたいな』


なるほど、「かわむら」→「むらかわ」にするみたいな話か!


『まぁ、それでもいいが難しくないか?』


『たしかに。』

『あとついでにイマドキな名前にしよ』


『イマドキな名前ってなんだよ』


『キラキラネームとか笑』


『断る。』


『駄目か!』


____


なんだかんだ巫山戯すぎていいのが一つも出なかった…。


名前って思ってるより考えるの難しいものだな…。

子供ができた親の気持ちがわかる気がする。

しかも、下の名前だけでなく苗字までも…。


ピコンッ


『ねぇ、河祈かわき来夢らむってどう?』

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カプ厨の友達と恋人(娘)を作った件 荻野 煌 @a_a_

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