暴れん坊症候群

第1話 大江戸危機一髪！？お米が無ければマリトッツォを食えばいい！！

,この日悪代官、悪杉毛非衛門（わるすぎケヒャえもん）はその風通しの良い頭を輝かせながらほくそ笑んでいた。ｹーーーｯﾋｬｯﾋｬｯﾋｬｯﾋｬ‼‼‼

そう毛非衛門自らが企てた悪事である「江戸中のお米を買い占めればご飯の代わりに私の作ったマリトッツォが売れてウハウハだぜ悪巧み」が想定通り・・・いや想定以上に進んでいることに、である。

毛非衛門はすでに江戸中に

「今年の米の取れ高は500倍！！在庫を抱える前にみんな売っちゃおう！！」

「おかずを食べずにお米だけを食べてるとこう・・・体調が悪くなる研究結果が出ている！つまりお米は健康に悪い！！」

「お米なんか食ってるのは田舎者！！いまナウい江戸っ子のが食べてるのは・・・マリトッツォ！！今度セレクション金賞受賞の品！！」

等の巧みな宣伝活動により米問屋は我先に米をたたき売りし、江戸の民草は米びつを空にして我先にとマリトッツォを求めて江戸中を駆け回っていた・・・！

そうして江戸中の米を手にした毛非衛門は自身の屋敷で千尺八百寸の大風呂に買い占めた米を入れ・・・なんと米風呂を楽しんでいたのだ！！

「ケケーーーッヒャッヒャッヒャ！！民衆はなんとも愚かよのぉ！！風呂にしても余りあるこの米！次はお粥風呂にするかのぉ！しっとりしてたぶんお肌に良さそうかもしれない。ケーッヒャッヒャッヒャ」

その時毛非衛門の額に・・・・カッっと「正義」っと書かれた扇子が降り注いだ・・・！

「なんじゃ正義じゃとぉ？ワシが悪杉毛非衛門と知っての狼藉か！えぇ〜〜〜い！者共！出会えい！出会え〜〜い！！」

するとちょんまげを天高く突き上げた（ちょんまげモヒカンスタイル）用心棒が風呂やら桶やらからわらわら出てきたぞ！

すると作りかけのマリトッツォが放り投げられる（スタッフが略）と共に我らが暴れん坊将軍である徳川吉宗が現れた・・・！その数なんと20体！！

・・・・さて賢明なる読者諸兄はもちろん知っていると思うが暴れん坊将軍徳川吉宗とは・・・・暴れん坊症候群による群体の総称である！

現代に残っている大変貴重な一級資料である「テレビドラマシリーズ暴れん坊将軍Ⅰ〜Ⅻ」

この資料を研究したところによると作中の時間と暴れん坊将軍の活躍回数が釣り合わない結果になったのである

そこで考えられたのが暴れん坊症候群！このミームに汚染されたものは老若男女例え乳飲み子であろうと

ちゃーんちゃちゃーん

ちゃちゃーんちゃちゃーん

ちゃーんちゃーんちゃーんちゃちゃーん

と共に暴れん坊将軍になってしまうのである・・・・！歴史の真実だぞ

「はて・・・？何処かで見た顔じゃが？何者じゃ貴様！」

「控えぃ、毛非衛門！その御方は上様達であられるぞ！！」

「えぇ〜〜い！！上様がひ〜ふ〜み〜・・・こんなにいるわけが無い！！ここで死ねばただの徳田新之助達よぉ！者共！やってしまぇ〜〜〜！！」

まげモヒカンが襲いかかるが・・・・カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャっと刀を鳴らす上様✕２０！！

鎧袖一触！！モヒカン達はまたたく間にまげを切られたショックで絶命した！！

成敗！！！！！！！！！！！！！！！！！！

・・・・こうしてお江戸を灰塵させかけた「江戸中のお米を買い占めればご飯の代わりに私の作ったマリトッツォが売れてウハウハだぜ悪巧み」は２０体の徳川吉宗達のおかげで未然に防がれたのである・・・！

めでたし！！！！めでたし！！！！