第6話 メンバー探しははかどらない
「ほう、なるほど!大会に出るためにはもう一人メンバーを集める必要があるわけか。で、どうやって集めるつもりなんだ?」
と翌日事情を話すと恭介がそう聞いてきた。
「いやー。それがさ全くそれに応じてくれそうな人の心当たりがないんだよねー。」
「まあ、正直そこまでは既定路線なんだよな。お前の友達少ないし。」
「ほう。それは僕に喧嘩を売っているのかな?」
「いや、そうじゃなくて事実だろ。」
くっ!こんな時に反論ができないのが悔しい。
「まあ…それより…どうやって…メンバーを…もう一人集めるか…考えようぜ。」
と隆。
「そうだな。うーん…正直俺も心当たりがないんだよな。港のことを言えないくらい俺も友達少ないからな。」
「悲しい現実だよね…」
「おい。そんなこと言うなよ悲しくなるじゃないか…。」
「まあ…現実的に考えて…俺たちだけの力で…メンバーを集めるのは…無理…だよね…。」
「一つだけ可能性があるとすれば、急に誰かがこの部活に入ってくれることなんだろうけど、そんな都合のいい話…」
「しっつれいしまーす!部員の方誰かいませんかー!」
あれ、誰だろう?というか、この部活に訪ねてくる人なんてそもそもいるのかな?聞き間違いかもしれない…
「あっれー!誰もいないんですかー?おっかしいなー科学実験部の人ここにいるって聞いたんだけどなー。」
だめだ。だめだ。聞き間違いじゃない。確かにこの部活への来訪者だ。いったい誰が来たんだろう…そう思いながら僕は慌てて声のする方へ向かっていった。
自分の部活が危機なので少し本気をだすとしよう 笹原ユズ @amaharuto
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