戦後の混乱の中必死に生き抜いて、一生を共に過ごす相手を見つけた彼らに涙

戦後であり、暗い過去つらい過去を背負ったかつらと隆、彼らだけではなく取り巻く人々もそれぞれ過去を抱え、それを乗り切って幸せをつかんでいく姿が、当時の東京下町の復興に重なり見事に描かれています。

時代背景、当時の生活を綿密に調べあげられて書かれている作品で、現代ではないのに世界が目に浮かぶように書かれているのも素晴らしいです。
苦しいだけじゃない、幸せなだけじゃない、勧善懲悪なだけじゃない、非常に読みごたえのある作品でした。

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