応援コメント

放浪の旅」への応援コメント

  •  東西の交流には興味深いものがありますね。宇治十帖の浮舟の上京と薫君というところを模試でやったのですが、薫君が東国の人間に不快感すらも覚えながら、それでも浮舟に惹かれていく姿があそこにはありました。

    作者からの返信

    一盃口様
     コメントありがとうございます。
     源氏物語、いいですね。異なる文化の交流は、想像していて楽しかったです。
     直近の話題であれば、源義経が奥州で過ごしていたので訛っていたとか聞いたことがあります。源頼朝との初顔合わせは、言葉が通じなかったんじゃないかとか。それでも、平家を倒せたので東西のコミュニケーションは可能なんだと思います。
     武蔵野にも歴史として残されていない文化があったのでしょう。古墳時代は、記録がないので、正解がありません。妄想のネタとしては秀逸だと思います。

  •  古墳時代というテーマも面白いし、冒頭の『100年前に出て行った奴らの状況を確認してこい』というのも読者を惹きつけるキャッチーな始まり方だと感じました。

     ただ、古墳時代の人間である主人公の地の文で『古墳も見える』『そして、古墳まで作られている』という記述がある点には、妙な引っ掛かりを覚えました。
     古墳時代の人間から見れば古墳はまだ『古墳』という認識ではないから(彼らに『古墳』という概念はないから)「遺跡」「墓」といった見方になるのではないだろうか。あるいは、作者は「主人公から見て凄く古い遺跡があったのだ」と表現したいから、その古さのために敢えて古墳時代の人間に『古墳』という言葉を使わせたのだろうか。
     ……などと考えてしまったのです。私の気にし過ぎでしょうか。

    作者からの返信

    烏川 ハル様
     コメントありがとうございます。
     この作品に込めた謎に気が付いてくれた人になりました。
     「古墳はなぜ作られたのか?」を明記しない(というか誰も分からない)ことで、「遺跡」「墓」と言った表現は避けました。
     「縄文人に文字があれば、日本の4世紀の歴史も分かったのに」と考古学者は考えているそうです。それを表現したくて、あえて古墳時代の人に『古墳』という言葉を使わせています。当時の人達の共通認識であった『巨大な人工物』は、『作られて当然の物』という書き方をしました。
     (彼らに『古墳』という概念はないから)と書かれましたが、私見としては、概念はあったのではないかと思っています。
     ストーンヘンジやピラミッドもそうですが、古墳は解明されていない概念があるのではないでしょうか? そして、当時の人達の共通認識であった。
     古墳から棺と遺体が出土していますが、「墓」として作られたとは、言い切れないと思っています。
     別な話になりますが最近、仁徳天皇陵古墳の調査が始まりました。新発見を期待しています。


  • 編集済

    こんばんは。初めまして。
    現在、風土記を調べていたのでなんとなく親近感を抱きました。古墳時代は直接の史料が少ないけど、東歌のように普通の人の生活が垣間見える歌がいっぱいで楽しいです。
    戦争や権力者争いで居場所を失った人もいれば、噴火によって地形が変わり、移動した人たちもいたんだろうなあ、と思いました。武蔵野はどれぐらい発展してたのかなあ。

    歴史小説は堅苦しい喋り方や難しい言葉が沢山で中々生活の匂いがしないのですが、この作品は昔話を読んでいるようで、最後がほんわかして素敵でした(*´ω`*)

    作者からの返信

    肥前ロンズ様
     コメントありがとうございます。
     古墳は鎌倉や茨城、そして福島以北にもありますからね。4世紀の人が移動し続けていのではないかと予想しています。
     それでいて、「東京から埼玉にかけて巨大な古墳群があったのではないか?」という歴史資料を見たことがあります。
     本当に武蔵野は、どれくらい発展していたのでしょうか?
     京都や奈良を超える集落があったのではないか……。そして、埋まってしまった歴史……。
     歴史のロマンですよね。

  • 古墳時代。お目の付け所がいいですよね。
    そして、噴火によって、地がゆれ、地図が変わる。そんな時代だったんでしょうね。素敵でした。

    作者からの返信

    雨 杜和orアメたぬき様
     コメントありがとうございます。
     埋もれた古墳を想像して書いてみました。内容はないのですが、「こんなことが起きたんだろうな~」くらいです。富士山噴火したら怖いですよね。
     それとアメ様は、この数日「第2回角川武蔵野文学賞」で一位独走ですね。「この人生に喝采を」応援しております。