エピローグ——最強軍団の英雄

 「お~い!」

病院に、ドゥテルダを討った勇者たちが駆け寄ってきた。

「みんなどうしたんだ?」。

「ドゥテルダの首をとったぞ~!!」

「えっ?マジで言ってる?すごいじゃないか!でも、俺は、何も

やってないけど。101戦101敗の勇者のままだし・・・」。

「何言ってんの!最強軍団を作った英雄じゃん!お前が頑張ってこの軍団を作って

くれないと世界は終わりだぜ」。

ライラーが言う。同時に、みんなが首を縦に振る。

「本当にそうなのか・・・?」

みんなは街に出た。

「お~い、魔王・ドゥテルダを討ったぞ!!」

民衆が家から這い出てくる。

「ライラー軍、バンザ~イ!」

「バンザ~イ!世界は破滅から救われた!!」

こうして、このムードが広がるとき、ケンルーは苦笑いしていた。ライラーは、

その状況を理解した。

「この軍団を作ったケンルーもすごいんだ!戦ってはないけど、裏の功労者なん

だよ!眠らずに、この軍団を作ったから、貧血で倒れたほどだ!」

「ケンルーバンザ~イ!最強軍団の英雄バンザ~イ!」

この声がどんどん広がっていった。ライラーは、笑った。ダンベラーも笑った。

ガウルサスやユレイラシスたちも笑った。みんながケンルーに笑みを見せた。

そして、ケンルーも笑った。この世界は、笑いに包まれた。この世界は、今も

魔王と戦っている。負けることはない。最強軍団が生きる限り―—―!

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99戦99敗の勇者 DITinoue(上楽竜文) @ditinoue555

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