Be alive to die
@isobemiya
第1話 世紀の大決闘
「レディース アンド ジェントルマーン、いやここにいらっしゃる選ばれた人類の皆様、お待たせしました!」
誰もいない大きなコロシアムに実況の声のみ響き渡る
「今夜は最高のカードが揃いました」
コロシアムは人どころか虫一匹すらいない
「今日はほんとにすごい。なんたって今連勝中の死にたがりが出るんですから。相手はなんと全身武器人間!」
コロシアムは相変わらず実況の声しか存在しない
「喋りすぎちゃうと、画面の前のみなさんが退屈しちゃいますね!心の準備はいいですか?それでは今日の決闘者の入場です!」
コロシアムの鉄の扉が開く
「赤扉から登場したのは全身武器人間、人呼んで“生きる武器辞典”!古今東西の武器が身体に搭載されているぜ!
さすがのあの“死にたがり”でもこいつには太刀打ちできないかもしれないぜ!」
片方からは2mぐらいあろう人間
それは人間というか兵器だった
肩からは砲身が、腕には鋭い日本刀、そして足は鉄製の義足いや、大剣をかろうじて足の形に変形させたものがくっついていた
全身が武器で覆われており、全て説明するとそれだけで広辞苑並みに分厚くなってしまう
形は人間だが、まさに全身武器である
「青扉から登場したのは今連勝中の無慈悲な殺し屋、“死にたがり”
余計な説明はもう、いらないな!
知りたかったら、1回勝負を見やがれ!」
もう片方の扉から小柄な人間が出てきた
強そうというわけでもなくほんとにどこにでもいるような青年
筋肉は武闘家らしいものを持っているが、それ以外特徴はない
片手には短剣のみ、もう片方は何も持っていない
「いよいよ、世紀の大決闘が始まるぜ!
画面の前のイカれた決闘ファンよ!
今宵もナイスファイトだったら、投げ銭よろしくなー!
それでは行こうぜ!レディー、ファイ!」
今、世紀の大決闘が始まる
Be alive to die @isobemiya
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