第6話 冒険者ギルドにはテンプレがある

 ナギオオカマ……面倒だしカマゴキで良いや。カマゴキの解体も終わり、現在はヒトが集まる街に案内されている。確かルブルムという名前だ。ちなみに、あの酷い格好だったティサさんは、一応、泥とおしゃれな赤い斑点何かの血がついてはいるものの、貸してくれた物と同じベージュの上衣とズボンを着用している。着替える前の服装に戻ったということなのだろうが、本当に実用しか考えちゃいないな。ほとんど作業着みたいな物か。……確かに、野生動物と戦う上で派手な服装はしないか。

 ちなみに、今は獣道を進んでいる。ここを進むうえで靴も貸すと言われたが、申し訳ないので断った。なんか一日裸足で歩いただけなのに、裸足が好きになってきた。カマゴキとの戦闘で負った怪我は、そこまで痛くなくなったので普通に、誰にも寄っかかったりすることもなく歩けているので安心だ。……多分この怪我、再生効果が残ってるからすぐに治るんだよな。髪もすぐ伸びるだろうし、どうやってごまかそうか。

 そもそも転生者ってこの世界でどういう扱いなんだろうか。例えば、転生バレしたら即座に軍事行きですとかだと非常に困る。チートとかは今のところ無いように見えるから兵器としての運用は無さそうだが、前世の知識を根掘り葉掘り聞かれたりするのは面倒だし、前世の知識が原因で波乱の人生を送るとか嫌すぎる。後はこの世界の女性の地位な。地球の中世遵守だと面倒くさいし、困る。素敵な旦那さまを見つけるのがメインクエストとか、俺みたいな奴には厳しい。ただまあ、マイアさん子持ちだっけ? 子持ちの女がこんな場所で良く分らん男二人を引き連れてるとなると、そこまで男女の社会的格差は無いのかもしれないな。……いや、あのタッパと筋肉だぞ、シンプルにマイアさんが例外なのかも知れないし、もはやパートとかアルバイト感覚っていう線も捨てきれない。

 それにこの三人組が、私を騙して何か私に不都合なことをしようとしている線もある訳じゃない。想像はしたくないし、命の恩人にそんなことを思うのも失礼だとは思うけど。でもまあ……三人から逃げ切れるかって言ったら無理だよなぁ。

 よし、ひとまずこの話は思考放棄! 後で考えれば良いさ。ちなみに後でって言うのはもうやらないって意味ね。ヒトのことを考えると疲れるよなぁ。

 ああそうだ、カマゴキの素材は鎌だけだが俺もちゃんと持っている。流石に全任せもあれでしょ? 三人は怪我してるならやめとけって言ってきたけど、一応私が殺した生き物だ。初殺傷記念の意味でも、持てるなら持ちたい。しかしこの素材、どうやって使うんだろう。冒険者の武器になったりするんだろうか。それとも日用品やら家具とか? 金になるとか言ってたから使い様はあるんだろうな、武器になるなら俺の装備に出来ないかな? 金なら……どれくらいか分からないけどある。金貨の価値について聞くタイミングいつだよこれ。……街に着いたら自分で調べようかな。いや、大変そうだから必要なタイミングで「そういえばこれって……」みたいな感じで聞くとするか。

 そういえば、すごく今更だけどこの三人の関係ってどうなってるんだろう。すげえ古典的かつ、勇者な感じの縦一列の行軍方法で前を歩くティサさんに質問する。

「あ、あの、ティサさん達はなんでこの森に居たんでしょうか」

「ああ、俺はマイアさんに推薦を貰うために試験を受けていたんだよ。グレントはその付き添いってところかな」

「推薦?」

「冒険者ギルド……冒険者が所属する組織の制度でね。ある程度信頼のある冒険者の推薦が無いと、冒険者になれないんだ。マイアさんは推薦が出来る人なんだけど、彼女の推薦を貰うには実力を示さないと行けなくてね……」

 なるほどなるほど、ファンタジーの冒険者って言ったら誰でもなれる印象だったけど、そんな制度になっているんだなぁ。……あれ?

「……推薦、私も試験を受けなきゃですよね……?」

「それなら大丈夫だと思うよ? ねえマイアさん!」

 ティサさんがカマゴキの頭と胴体を持って先頭を歩くマイアさんに話しかけると「ナギちゃんはこいつを倒したんだろ? なら試験の必要も無いよ!」と、カマゴキの頭を掲げて返答が来る。

「ほらね、君は結構強いんだよ。それに装備も無い状態で倒したんだから、俺よりも強いかも」

「鎌にタックル出来るヒトの方が強いですよ……」

「そうかな? 正直、あの時は何も考えてなかったからなぁ」

 そう笑って言われた。こいつ性格までイケメンだぞ、君良くヒーローの素質があるって言われない? 俺は言われない。あ、そうか、初対面の時には何も考えてなかったから私が全裸ってことに気づくのが遅れたってことね。完全に理解した。

 さて、それから色々と会話を重ね、気が付けば獣道を抜けて草原のような場所にたどり着いていた。遠くには石造りの壁に覆われたヨーロッパ風の街が見え、街の門から伸びる道には通行人や馬車が見える。さらに道をずっと目で追っていくと、遠く向こうに橋の掛かった川が見えた。あれは俺が下っていた川だろうか、もしそうであれば、あのまま下って行ったとしたら、辿り着けはするが相当デカいロスをしていただろう。違えばそのまま遭難続行だった。

「わあ……あれが?」

「ああそうさ、あれがあたしたちの街、ルブルムだ。あの中にある冒険者ギルドに寄ってくよ。ギルドのことはファティスから聞いただろう?」

「はい、大体分かった……と思います」

「なら良し!」

 そこからは獣道では無い普通の、と言っても舗装されていない土の道を歩く。道端に馬糞が落ちているので裸足では気が気じゃないけど、まあ許そう。馬だってうんこしたいだろうし。今、足の裏に貼り付いた繊維は馬糞由来でないことを祈る。

 うんこで思い出したんだが、ワイルド巾着に入ってる肉はどうしようか。全部自分で消費か……。まあ他人に振舞えるクオリティしてないし、自分で食べよう。

 それになんとなくで持ってきてしまった石ナイフと尖った骨も問題だ。石ナイフはもうポイ捨てで良いと思うけど、尖った骨もポイ捨てで良いのか? ……骨の一片が落ちてたらちょっとビビらないか? いっそ両方とも記念品として持っておこうか。

 さて、色々と考えている間に門の前へと辿り着いた。ティサさん達が門番と思わしき人物に挨拶したのを見てこちらも挨拶すると「こんにちはマイアさん。ティサとグレントも元気にしてたか?」と気の良さそうなおじさん門番が話し、それにティサさん達が応える。そして門番が見慣れない人物である俺に気が付いたようで「そこの嬢ちゃんは? かわいいからってどっかから攫ってきたのか?」とふざけて言う。なるほど、やっぱり可愛いのか。

「攫うだなんて人聞きが悪いねぇ、あたしがそんな風に見えるかい」

「ハハハ、冗談だよ。で、本当は?」

「ちょっとした事情があってね」

「なるほど、聞かないでおくよ」

 と、そんな感じに門を通過出来ると思ったんだが……。

「それじゃ、通行料を払ってくれ」

「えっあ、はい」

 足を止めて金貨を出す。

「えっ、ナギちゃんそんな金持ってたのかい!?」

 と、財布を出しかけていたマイアさんが言う。……確かに全く金を持ってない前提の話だったね……?

「あっ、えっと、一応同じものが十枚……」

「結構あるじゃないか! 本当に格安の宿屋で節制すれば三十日は耐えられるよ!」

「え、そんなに……」

 本当に結構あるな。大体一枚一万円程度だろうか。ちなみに、ここの物価も宿代も分かっちゃいない奴の思考なので気にしないでも良い。俺もこの思考を気にしない。

 その時「……お二人さん、後ろ」と門番さんに言われて気が付く。そりゃこんなところに居たら迷惑だ。

「あ、すみません。何え……どのくらい必要ですか?」

「おう、徒歩なら銅貨五枚だ」

「銅貨……?」

「……嬢ちゃん、さては世間知らずか?」

 森からやってきた森の妖精だから世間知らずなのは当たり前なんだよと考えたが、森の妖精ではなかったので抑える。

「だから事情があるって言ったじゃないか。ナギちゃん、小銅貨十枚で銅貨一枚、銅貨十枚で銀貨一枚、銀貨十枚で金貨十枚だ。……この説明で分かるかい?」

「あ、ありがとうございます。大体分かりました」

 若干優しい、なんというか幼児に対するまなざし受けてね? とか思いつつも礼を言う。しかしこれなら覚えやすい、十進法で助かった。

 改めて門番に向かって(出来る限りシカトカゲ肉に触れてない)金貨を一枚出し、「……金貨で平気ですか?」と言う。

「おう、それで大丈夫だ。ほい、釣りだ」

 門番さんから銀貨が九枚と銅貨を五枚貰う。……いや、すごく子供っぽいと思われるかも知れないけど、異世界の貨幣だと数が増えるとちょっと嬉しい。小さい頃、おつりを貰ってお金が増えたと喜んでいたあの感覚をここで味わうとは……。またワイルド巾着に入れるのもあれなので、借り物の服のポケットに入れる。

 そんな俺の様子を見守っていたマイアさん達も通行料を支払ったようで、多少街に入るのを躊躇っていた私を連れて街に入る。

 街の中は外から見たときと同じような、中世風ファンタジーってこんな見た目だよねって感じの、石と木の建築が立ち並ぶ街並みだが、印象は外から見たときと違う。なんというか、荒っぽい雰囲気だ。それは決して治安が悪いという訳ではなく、ある程度の道徳を守りながらもワーワーギャーギャーと騒いでいるような後腐れの無い雰囲気。総じて荒いながらも明るく、そして騒がしい。理想的な冒険者の街って感じだ。

 競うように客を呼び込む八百屋や肉屋、ゲームの中でしか見ないような武器屋防具屋。極め付けは路地に座って『占い無料』と書かれた札を掲げるフードを被った怪しい占い師だ。なんかあの占い師、主人公を無理やり占って死の宣告とかしてきそう。主人公気質じゃなくて助かった。それ以外にも何に使うのか不明な、飾りのような実用品のような物を売っている商店だったり、冒険者らしきヒトと交渉中の、謎の肉や皮などの素材を売っている露店だったりと盛りだくさんだ。

 マイアさんは目を輝かせている(少なくとも自分では輝いていると思っている)俺を見て、ほほえましいとでも思っているのか、新鮮な物が多すぎて歩くのが遅くなってしまっている俺に合わせて先導してくれている。

 流石に申し訳ないから急ごう。観察するなら一人の時だ。先導するマイアさんに追いつくくらいの足並みで歩く。

「あら? もう良いのかい? 変な物が色々あるだろ」

「はい、色々あって遅くなりそうなので、後でゆっくり見ようかと思って」

「遠慮すること無いのにね。そろそろギルドに着くよ」

 確かに迷惑そうな顔をしている者はいないが、待たせるのは自分的に嫌なのである。我ながら個人向けな性格だ。

 そこからしばらく石畳時々土の上を歩いて、木造二階建ての大きな酒場のような建物に辿り着く。やはりこういうところが冒険者ギルドになるのだろうかと思いを馳せていると、どうにも合っていたようで、マイアさんが「到着だよ! さあファティスとナギちゃんは付いてきな!あたしが推薦してやるからね」と言う。そういえばそういう話だったなと思い、ティサさんと私でちょっと雑談したりしながら付いていく。建物に入ると漂ってくる酒の臭い、建物の中は外見と同じく酒場としても機能しているらしく、テーブルや椅子が大量に置かれ、そこら辺で昼間っから酒を飲んで騒いでいたりする者もいる。一般人らしき人物が一人でいたりしない辺り、依頼人は専用の窓口でもあるのだろう。グレントさんもそこら辺で座って待っているようだ。しかし、普通の酒場とは違い、酒場の端の方には大きな掲示板が立てられ、その近くには何かの受付らしきものがいくつか設置されている。恐らくあれが冒険者ギルドの建物としての役目を果たす物なのだろう。

「ナギちゃん! こっちだよ!」

 やっべ、ちょっとフラフラし過ぎた。マイアさんが受付らしき場所で呼んでいる。あれ、マイアさんとティサさんの持ってたカマゴキの素材が無くなってる。ティサさんの荷物もちょっと減ってるし。

 受付の方へ行くと、なにやらマイアさんは紙にサインをしていたようだ。……マイアさんって文字書けたんだ。いや、馬鹿にしてるとかじゃなくて、中世風ってアルフレッドさんも言ってたから識字率は低いと思う。

「この方がナギ様でしょうか?」

 受付のお姉さんが言う。なるほど、本人確認のために呼ばれたのか。

「ああそうさ、ファティスと一緒に推薦するよ」

「承知いたしました。それではナギ様、ティサ様、こちらの契約書を読み、契約書の一番下にある署名欄に署名をお願いします。文字が読めない場合は音読しますので、こちらにお伝えください」

 受付のお姉さんが俺とティサさんに一枚づつ契約書を渡してくる。こちらに来ると思っていなかったので驚いたが、契約書を読むと、どうやら内容的には「うちの冒険者になったら怪我しても死んでも知らねえよ」みたいな内容だった。……その内容の契約書にサインするのは死にに行っているようで恐ろしかったが、なんとかナギと書き込んだ。名前が変わっても割と慣れる物だな。なお、ティサさんも読める方の人間らしく、音読されるようなこともなくサインしていた。

「ありがとうございます。そちらの荷物は預かることが出来ますが、どういたしますか?」

 カマゴキの鎌を指して言われる。確かに邪魔だったので受付のお姉さんに渡す。なるほど、マイアさん達の荷物が減ってたのはそういうことね。

「お預かりいたします。それではギルドタグを作成しますので、お掛けになってお待ちください」

 ギルドタグなるものが何なのかは分からないし知らないが、言われた通りに受付近くの席に座って待っていると、マイアさんが話しかけてくる。

「あたしは家の用事があってね、そろそろ失礼するよ」

 なるほどそういえば家庭を持っているヒトだったなと、ティサさんと一緒に返事を返す。

 そうやってマイアさんが建物を出たので、ここにいる知り合いはティサさんとグレントさんだけになったのだが、グレントさんはどうやらティサさんも知らない知り合いと話しているので、特にグレントさんと合流することもない。つまりティサイケメンさんとお世辞じゃないなら可愛い女で待っている状況だ。うーん、雰囲気に合わねえ。

 そんな雰囲気に合わねえ二人を見て、何か癪に触ったのか、知らないおっさんが話しかけてくる。筋肉の上に脂肪の乗った、見るからに腕っぷし強いですって感じのおっさんだ。

「おおー? なんだぁ、おめえらも冒険者かぁ? んなヒョロっちいのが冒険者たぁ舐められたモンだなぁ!」

 一瞬緊張で頭が真っ白になったが、おっさんに赤い頬を見るに……こいつ……酔ってやがる……! どうした、そんなに酔うまで飲むほどに嫌なことでもあったのか?

 それにヒョロっちいなんて言わないでよ。何も反論出来ないじゃんか。

「なんですか? 俺達はちゃんとマイアさんに認められているんですけど」

 おっと、今のは俺じゃないよ? ティサさんだ。ティサさんが恐怖で動けない私に代わって言ってくれた。ありがとうティサさん。今手汗びっしょりだよ、ヒト由来じゃない命の危機を味わってもこういうところは直らない物なんだね。

「ああ? 認められてるって言ってもよぉ、そんな体じゃあ生きてけねぇぞ! おらこれ食え!」

 なんの肉か分からないステーキをおっさんが自分のテーブルから運び、俺たちのテーブルに置く。違うわこれ、嫌なことじゃなくて良いことがあったのかこのおっさん。

「えっ、あっ、ありがとうございます……?」

 礼を言う。ティサさんは混乱した後、「……す、すみません。善意と気づかず……」と謝っていた。いやこの見た目と話し方なら絡まれてる判定でも仕方ないって。

「おー、許してやるよぉ。おめえらも肉付けろよ! 特にそこの女ぁ! 俺ぁちょっとムチムチしてる方が好みだ……」

 一瞬誰のことだか分からなかったが、「女……あ、俺か」とボソッと呟く。……おめえの好みは聞いてねえよ!? それ地球でやったらセクハラだし、ここにセクハラの概念があるかはともかくあんまやっちゃダメな奴じゃねえの? 酔ってやがるな……。

「おめえら! 覚えとけよぉ、俺の名はシブキだぁ! ガハハハ! じゃあな!」

 お、おう。別に名前を聞いてないし、リアルにガハハって言うもんだな。シブキなるステーキ配りおじさんは、そう言い残すと自分のテーブルに戻っていった。周りから「おごりのシブキだ……」「あいつ、またクエスト報酬全部溶かす気か……」などと聞こえる。いや二つ名ダッサ! ええ……あのヒトそんなにおごってんの……?

「……ナギ、このステーキ食べるか?」

「……一応、食べましょうか。まだ時間ありそうですし」

 そういうことで、二人で分けてステーキを食べる。……普通に美味しいなこのステーキ。牛肉っぽい味がする。


 ――そうして、ステーキを食べ終わった頃。「ティサ様、ナギ様。ギルドタグの作成が終わりましたのでこちらへお越しください」と受付のお姉さんが呼ぶ。

 マジの謎だったギルドタグが見られるということでティサさんとそちらへ行くと、受付窓口には銅で出来た横八センチ、縦四センチ程度のプレートが二つ置いてあった。

「こちらがティサ様のギルドタグでございます」

 そのプレートの一枚がティサさんに渡される。なるほど、これがギルドタグって奴か。ちょっとドッグタグっぽい印象だね。ティサさんが「これが俺のギルドタグ……! ありがとうございます!」とか言って感傷に浸っている辺り、冒険者に必須の物なんだろう。

「ナギ様の物はこちらです」

「あ、ありがとうございます」

 こちらにもギルドタグが渡される。銅板の中央にはオオカミを模した紋章、左上にNo.112と刻印されている。登録番号か何かだろうか。番号の向かい側、つまり右下にはナギと刻印されている。

「クエストを受ける際は、このギルドタグを受付に提出して下さい」

 なるほど確かに必須だ。つまりこのタグは証明書みたいな物か。ティサさんも特に疑問点は無いようで、分かりましたと二人で返事する。

 特に用は無いので窓口を離れようと後ろを向くと、「オウ、終わったか」とグレントさんが立っていた。何かあったのかと思っていると「ナギ、明日は装備揃えに行くぞ。その服じゃ大きさ合ってねえだろ」だと……。そうじゃん、装備とかないじゃん。武器だって……少なくともまともな物は無い。

「今日は俺らが使ってる宿に泊めてやる。部屋は分けるから安心しろ」

「は、はい。ありがとうございます……」

 ……そんな感じで、今日はヒトの使う寝床で寝られることが確定したのであった。

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神無し転生、肉体付き シッソウする生物 @ringo-ne

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