誰もが予想できない最初から最後まで

最初から最後まで練って練って練られた物語の展開で、読み手の予想など追従させない話のつくりでした。話の落としどころを綺麗に纏められないのではと思っていましたが結末もしっかりとしていてとてもよかったです。
全部を読み終えて第二部が恋愛系で第三部の転換期を経て第四部に突入し全く別のSF?ミステリーに変わったときはどうなることかと思いましたが、この第五部を読み終えて、全十五巻が良く纏められていたという物語の緻密さに驚愕させられるばかりです。

今まで千冊以上の小説を読みましたが、間違いなく一押しですが、やはり、全部を読み切るには読み手を選んでしまう作品だと思ってしまうのは残念で仕方がありません。全部を読まないと作品そのものの奥の深さが中途半端になってしまうので部分読みは推奨できないのも残念です。

最後にあとがきに第三部をハッピーエンドで終わらせる結末があるという風に書いてあるのですが公開条件はどのようなものなのでしょうか?ぜひ読んでみたいです。