第31話 友との別れ!真実と愛がもたらす結末‼
「そうだよ!香織は産まれた時から俺の方が先にそばにいたんだ!近くでいつも守って来たのも俺だった!」シュ〜ッ!
「プシュッ!」と鋭い刃物の様に薄く伸びた長い爪が町野の体を切り裂いた!
「それがいつの間にかその記憶までお前に奪われ!それでも近くに居たくて、いつも俺はいい引き立て役だった。」シュ〜ッ!
「プシュッ!」
「伸一・・・!オマエ狂ってやがる!」
「そうだよ!オレは変わったんだ!お前のせいで!」
「お前が東京へ行った後も泣き叫んで家にこもって学校へも行けなくなった彼女を毎日迎えに行ったのも俺だ!」シュ〜ッ!
「プシュッ!」
「英国の留学先へ手紙や故郷の写真を送り彼女と7年間少しづつココロが近づいて来ていた!そして留学先から帰国してすぐにあの事故にあったんだ!」シュ〜ッ!
「グサッ!ザクッ!ポキッ!」と町野の左手首を右中指の爪で壁に突き刺した!
町野は怪物を睨み付け必死な抵抗を続けていた。
怪物となった伸一の折った爪は直ぐに生えて元に戻った。
そしてまた話し出した。
「姉さんをお前に近づけるきっかけを作ったのも俺だ!覚えていないだろうが姉さんは小さな頃からお前を可愛がっていた。それは恋愛感情に近い想いだった。」シュ〜ッ!
町野は痛みに耐えながら変わり果てた伸一を歯を食いしばりながら睨み返していた。
「香織が留学している間に俺の考えたシナリオ通りにお前と姉さんは出会い2人は結ばれた!」
「グサッ!ザクッ!ポキッ!」と今度は町野の右足首を左中指の爪で壁に突き刺した。
目の前の怪物と化した伸一の姿も霞だしもうそろそろ身体も限界に来ていると悟っていた公平は最後の力を振り絞り息を吸い込んだ!
顔をしかめ歯を食いしばりながら町野は「うぅん … !じゃあ、国際会場での演奏会異臭事件も・・・お前の仕業なのかぁ!・・・そしてあの会場で恭子と再会したのも・・・全てお前の仕組んだ事って訳か!」
「そうだよ!大臣の警護班で任務についていたお前と大学病院で医師をしていた姉さんを再会させるには1つの事件を起こす必要があった。それが会場内での異臭事件だ!」シュ〜ッ!
「姉さんにチケットを渡し当日待ち合わせに行けなくなったと連絡を入れ、別の場所でお前達を見ていた。すると捜査する警官と手当てする医者と言う立場で予定通り2人は再会した。お前には香織が留学先で出会った外国人と同棲しているらしいと姉さんから情報を流した。これで香織は俺の物になる筈だった!」シュ〜ッ!
「グサッ!ザクッ!ポキッ!」と今度は左足首を右人差指の爪で壁に突き刺した。
歯を食いしばりながらながら町野は「うぅん…!じゃあ、俺が恭子から聞いた話は・・・お前の作り話!ホラ話だったって訳か!・・・そうやってその頃から、お前は人の人生を操って来たのか!」
「そして、帰国した香織にお前達の事を伝えた!その夜に香織はあの事故に遭った!」シュ〜ッ!
町野は歯を食いしばりながらゆっくりと顔を上げ「そして手の打ち様が無かった香織の体に婆さんの血を輸血した訳だな!」
「お前が返って来る情報が届き、自分の体の変化に気付いた香織が西湖に身を投げた!そんな事で死ねない事もしらずに!そんな時にお前がまた現れやがったんだ!」シュ〜ッ!
「その頃姉さんのお腹には桃子が出来ていた。お前は香織と姉さん、俺の大切な人2人を同時に俺から奪いやがった!その頃だ!俺が復讐の為に米国へ行き、心理カウンセラーの知識を得るべく留学をしたのは!」シュ〜ッ!
町野は体の全筋肉に力を込めていた!その力を一気に脱力させて呼吸を整えた。
そして、町野は最後の力を振り絞って話し始めた!
「その頃から・・・行方が・・・分からなくなっていた・・・お前は・・・2年後に帰国し、・・・恭子の伝手で・・・科警研に・・・潜り込んで・・・この機会を・・・伺って・・・いた・・・・・・と言う事だな!」
「その通りですよ!もう話すのもつらくなって来てるのだから!無理しなくてもいいよ!町野さん!」シュ〜ッ!
脱力したまま体重を前のめりにして、突き刺さった爪が緩み出してその痛みに耐えた。
様相は頭を下げるかの様に「恭子と桃子には知らなかったとは言え、・・・すまなかったと思っている!・・・香織は俺にとっても初恋の相手だったから!・・・その想いは大切だった!」
「今更!…今更!もう何を言っても取り返しが利かないんだよ!」シュ〜ッ!
話を長引かせる中で町野は最後の一手を考え何かを確認していた!
3カ所の爪での固定箇所に、これなら抜けるという確信の元、頭を下げた姿勢で自由が利く右手で奴の左手首を掴み、反射的に後ろに下がる動きを利用し脱出を試みた!
右足と左手首は抜けたが左足が残った。
痛みに耐えながらその足を引き抜きながら奴のみぞおち部分へ正面蹴りを入れると怪物は後方の毒糸の網に絡み付いた!
ダメージを負いながらもまだ前に向かって来ようとする怪物化した伸一。
体を震わせながら筋肉が隆起し棘状の体毛が身体中から伸び出し毒網から剥がれて来た。
もう町野には戦い続けるだけの力は残っていなかった。
壁に突き刺さっている鋭く伸びた先程まで体に突き刺さっていた爪が3カ所に残っていた!
足を引き摺りながら必死にその爪を抜こうとするが鋭く硬い刃が掴めずに両手は刻まれるだけだった!
踵に全体重を掛けて、上から踏み付けた。
「パリンッ!カタンカタンカタン・・・」と壁から抜け落ちた転がる爪を拾い上げ怪物と化した伸一目掛けて投げ付けた!
鋭い爪は拾い上げた地面の高さから怪物の頭部へ向けて飛んで行った!
毒網から剥がれ出そうとしていた怪物となった伸一も必死に筋肉を増強させ巨大化した体を動かし逃れようとして体を反らせた。
鋭く尖った爪は怪物の顔を擦り毒網の後ろの壁に突き刺さった。
毒網から一時は剥がれ出て来れた怪物の体にまた毒糸は食い込み体仰け反らし、しゃがんだ状態で目を開いた。
「・・・まだオレのツキも残っていたみたいだな!もうお前には武器も反撃の力も無くなった様だ!もう時間だ!公平!」シュ〜ッ!
「ブチッ!ブチッ!ブチッ!・・・ザッパァンッ・・・」
次の瞬間「バサバサバサ・・・グサッ!」
上部に張り巡らせ固定していた毒網が剥がれ怪物の体にかぶさり、左右の固定部分の幾つかが壁から剥がれない状態の為、怪物の体が網に縛られた状態となった。
怪物となり巨大化した伸一の体重の重さが毒網に掛かり、この状況となったのだ!
全身を動かして逃れようとする体の硬い皮膚以外の部分に毒糸が食い込み、全身へ徐々に毒が回って来た状態となって来ていた。
毒糸の網から逃れられずにいたがそれでも
まだ町野に襲い掛かろうと暴れながら
「香織は俺の物だ!これからもずっと!」シュ〜ッ!と町野を睨みつけた!
毒網が緩み出して再び前に出て来たが巨大化した体を支える事が出来ずに膝を付いた。
町野は足を引きずりながらエレベーターのボタンを押して「ピンッ!」と閉まる時間を一度確認した。
もう一度エレベーターのスイッチを押してから間もなく、怪物と化した伸一はそれでも片膝を立て立ち上がろうとした瞬間に町野は痛む足でサイドステップし右足裏を怪物の胸部目掛け蹴り込んだ。
自ら貼り広げた毒網を抜け、尻餅を付くかの様にエレベーターの中へと吸い込まれて行った!
町野はジャンバーの内側から取り出した閃光音響手榴弾を閉まる寸前に投げ込んだ!
「公平!香織に気をつ・・・ 」と言い残し扉は閉まった!
エレベーターのドアの隙間から一瞬激しい光と「ブゥウァン!」と爆風と衝撃波が響漏れて来た。
黙ったまま背を向けて、工場内へ向かう扉を開けた!
外には三芳と山川、そして篠田を含むSATのメンバー達が直立していた!
「先輩!後5分待って出て来なければ、あの子達が止めるのを制して中へ向かうつもりでいました。片付いたんですね!」
「何とかな!そっちは!」
「全て制圧しましたよ!彼らも次期に正気が戻り眼を覚ますでしょう!」
「そうか!」と言い残すと町野は倒れ込むところを三芳と山川で支え床に座らせた。
意識を無くす前にエレベーターの中に閉じ込めた伸一の事を伝えるのが精一杯だった。
「先輩!先輩!・・・・・」
「町野さん!町野さん!・・・・・」
と2人は体を譲って名前を呼びかけて続けた。
薄れ行く意識の中で救急車両のサイレンの音が聞こえ、それが蝉の鳴く声に聞こえて来て子供の頃の3人が楽しそうに走り回る姿を感じながら横たわる公平は優しい笑顔のまま静かに永い眠りに着いた。
ザワザワと人のすれ違う街中で音や話し声が無くなり、通勤ラッシュから解放された人達の流れが終わって暫く時間が経過した。
夜明け前の見るもの全てがダークブルーに染められている時。
街並みにはいつもと変わらぬ、会社前の歩道で出勤前に掃除を始める業者の人達が少し目立ち始める。
時間の経過と共に溢れ出すかの様に足音が聞こえ出し、いつも通りの人の流れが現れ始めていてる。
あらためて東京の都心らしさを感じられる時間になっていた。
何も起こらない平和な街並みを眺める事が出来る丘の上にある病院。
その5階の窓から真っ青な空がどこまでも広がっていた。
意識を取り戻してから聞いた話しでは、人の姿に戻っていた伸一は確保され、恭子が到着するまでは牢屋で眼を塞がれた上でフルフェイスのヘルメットを被され 、安定剤を注射されてはいたが繋がれた手錠と鎖を引き千切る程の暴れ様だったそうだ!
人を操る能力がある為、取り調べはAI知能が会話し解析する実験台になる。
あいつは長い間、考えた末に香織と同じ体を手に入れそれ以外の力を手に入れる為に何かのDNAを取り込み、長く生きていれば、いつか香織が振り向いてくれると最後は考えたんだろう!
これから長い時間をコンクリートの塀の中で過ごし、視界を塞がれた状態が待っている。
頭のいい伸一だから自分のして来た事に向き合う事を拒み恭子と昔の話をする以外は記憶に無い両親との幸せな暮らしを妄想して話し続けているらしいと涙を流しながら恭子が話した。
両親の話は幼い頃に事故で無くなったとだけ聞いていたが!
あとは食事の時以外は人形の様に黙って動かないで暗闇の中へ自ら入り込んでいると言う。
救出された香織も爺ちゃんの病院でリハビリをしながらトモカと洋平に世話をされている。
身体の傷も心のケアもできるだろう!
あの場所なら良いリハビリになる筈だ!
「ご心配をお掛け致しました。あなたからの依頼でこの事件捜査を開始しましたがあの場所で行われている違法行為と表沙汰には出来ない全ての事は何処にも漏らせません!また私が生まれ育ったあの場所へ潜入捜査へ送り込んだのもあなたでした!初めからこうなる事が分かっていたのですか?」
「・・・公平君なら上手く行くと確信して頼んだ事だよ。少し手こずった様でしたが!」
「警察組織の中では動かせない裏の事情はなんと無く分かりますが今回の件は高く付きますよ!」
「察しの通りだよ!この後の対処はこちらで行う!」
「もう一度、こちら側(警察)に戻って私とやっていかないか?」
「・・・もう戻れません。それと裏方の仕事をやる奴がいなくなるとあなたが辛くなりますよ。」
下を向き眉を顰め顔を上げ何回か頷きながら「・・・そうだな!いつもの口座へ早速振り込んでおくよ!約束の2倍にしておきます。」
「毎度ありがとうございます。全てはあなたが描いたシナリオ通りですか?・・・」
「ああ・・・!」
町野は少し微笑みながら!
「何かまたお困りの際には要相談でお受け致します。それでは!」と電話を閉じた。
そしていまだにベッドに座りながら、今の俺はと言うと「ジジイ!何タバコなんか吸ってんだよ!もう自分で動けるんだから表に出て陽の光でも浴びて来たら!」と小うるさい鬼嫁か厳しい小姑の様に!
「ハイ!ハイ!分かりましたよ!」
「ハイッ!は1回でいいの!まったく、可愛い娘が毎日!毎日!介護に来てあげてるんだから!感謝しなさいよ!」
後ろを向きながら小声で「自分だって!毎日、毎日って!介護って、年寄りみたいに!」
桃子はジロッと睨みを利かせ「何か文句あるの!」
「いいえ!とんでもありません!」
「ある訳ない筈よね!誰が動けない間、汚物の処理やオムツの交換、体を拭いたりそれに食事まで食べさせてあげたの!」
下を向いて溜息をつき「もう分かりました。勘弁して下さい。感謝してます。」と言うと凄い勢いで「ママにもね!」と言うと桃子は瞳を抑え涙が零れおちるのを振り返り隠した。顔を戻して振り返り、持って来た切花を花瓶に差し替えながら「ママも香織さんも、どうしてこんなオヤジを選んだんだろうか?私には…分からない!」と首を横に振った。
「それとママからのリクエスト!この花、ヒマワリが6本と周りに赤いアリストロメリアの花が包んでいる!」とクビを傾けた。
「4時過ぎにはママも来れるって言うから、外でご飯でも食べれる様に婦長さんへ許可取って来るね!」… 食事を終えて病院に隣接している公園。
滑り台の上に立ち遠くを眺め手を振る桃子を見て「アイツも偉そうな事言う様になったがまだ子供だな!」
「当たり前よ!あの子まだ19になったばかりよ!私がそばに居れなかった間、5歳から自分1人で今までやって来たのよ!あなたの面倒を見ながら!わがままも言えず、母親にも甘えたかった年頃を!子供から女性になる頃の相談も出来ずに!」
「そうだな!」と言うとベンチに座り、ため息を付いた恭子に「伸一の様子はその後どうだ!」
「あの子はあのままだと思う!今のところ誰も救えない!それだけの事をしてしまったんですよ!」
しばらく沈黙が続いた後、恭子の携帯電話がなった。
「加藤です。・・・ はい!・・・ はい!・・・そうですか!・・・ はい!・・・ 分かりました。・・・ はい!・・・ それではこの後、ラボへ戻ります。」と電話を切ると考え込むかの様に少し上を向き「どうかしたか !」と尋ねる町野に「変死体の解剖中に胃の未消化物内にカプセルが2つ!1つはあの脱法ハーブで、しかもレンゲツツジは山梨の西湖周辺で取れるものとほぼ同一!もう1つのカプセルの中にはメッセージが残されていて「親愛なる伸一へ!すぐに迎えに行くよ!Next Terminal Stageへ!Ma'at (アマト)」って何!」
遺体は37歳男性。死因は一種のアレルギーショック死と断定。
全身傷だらけで首筋に2箇所にまるで吸血鬼にでも吸われた様な痕跡があると報告があったみたい!
「俺の時と同じだ!今回、俺をこの事件に誘い込む様に仕組まれたのが6ヶ月前だ!俺も目が覚めた時、体が傷だらけで同じ跡の首筋から血が流れていた。」
「まだ終わらせたく無い人間がいるんだね!「神藤の奴と前田茜と坂本恵子の3人の行方が分からないままだ!。早田警視総監は重病の為、長期入院と警察組織に隠されている。騒ぎは治らない中、なんで東京帝都大学生物学部の建設はそのまま継続されているんだよ!」と右手の拳を握りしめ左手の平に叩き付けた!
「香織が追っていたこの事件に関わる国のVIPが集まる船上パーティーで何かが起こる可能性がある!まあいい!」
少しの沈黙の後「もう一つ今回の一件で分かった事がある。様々な状況で悲しみ!苦しんでいる人達がいて、誰かに話せる人ばかりではなく、その中で精神に異常を来たしてしまい自分を傷付ける人、その中に人とは違う力を持ってしまい周囲の人を巻き込んで傷付けてしまう事をする者がいる。」
恭子も頷きながら「あの子の事ね!悲しいけど、それが現実なのね!」
「人は知らず知らせずに悪気も無く誰かを傷付けてしまう事がある!だから決めたんだ!いつでも優しい気持ちで誰の話にも心で感じて笑顔でいる事。それが今のオレに出来る事!そして人生を幸せだと感じられる事がやっぱり一番いいよな!なんてね!」
恭子は微笑みながら「その通りね!」と頷いた。
「そろそろ行かないと!」と恭子はベンチから立ち上がった。
夕暮れ前にオレンジ色の夕焼け空が街並みを映し出した。
「そうだ!引っ越しは済んだのか!」
「長い間のやもめ暮らしの宿だから!引っ越し前に桃子が片付けてくれてるとはいえ、毎日2人で大掃除よ!まだもう少し荷物を運ぶのにも時間がかかりそうよ!」
「そうか!長い事かかったんだから!ゆっくり行こうよ!」と立ち上がり「ピーッ!そろそろ行くぞッ!」と言うと繋がった2人の影を追いかけてぇ!「待ってよ!」と娘は病院の入り口へ向かって走って行った!病院入口の自動ドアが開き、白衣を着た医師が横をすれ違い、通り過ぎて行った。
すれ違い様に振り返り「ニヤッ!」と笑いまた歩いて外へ出て行った。
後から向かっていた桃子に「またすぐに戻って来るから!」とすれ違い様に語りかけながら夕焼けの輝く方へ立ち去って行った。
またいつの日か、再び古い記憶を呼び起こさせる何者からのはじまりのメッセージが届く日が来るだろう。
それは明日かもしれない。
夕日が沈み、大切なひとや大切な家族や大切な仲間たちとの様々な団欒時間を送り、月明かりと輝く星達に見守られ照らされながら、明日のエネルギーを蓄える為に多くの生命は心と身体を休めている時。
その安静な夜が時を刻み、また夜明け前の見るもの全てがダークブルーに染められている時を迎える。
そしてまた変わらぬ日常が始まる。
真っ青な晴れた日も!焼き付けられる熱波に苦しむ日も!待ちに待った恵の雨が降る日も!稲光りが轟く災害になる程の豪雨にみまわれる日も!どんよりと曇っている日も!何かの前触れかと嫌な予感を抱かせる真っ暗な曇り空の日も!爽やかで心地が良い微風に癒される日も!吹き飛ばされる程の強風に煽られる日も!雪灯で夜でも明るさを感じさせてくれる日も!過去最高の積雪にて交通手段が全て遮断され身動きが取れなくなる日も!そして春も!夏も!秋も!冬も!
これまで生命は様々な変化に耐えて!考えて!自ら姿を変えて!永い時を刻み生きながらえて来た。
これからもそんな日常を懸命に生き抜いて行く事が1つ1つの命を神から授かった全ての生命体は限りある生命を最後まで生きながらえなくてはならないのです。
そんな日常を乱し、様々な生命を傷つけ、命を奪う!
心に悪意が根付いてしまっている者たちを制裁する為の正義の炎が消えぬ様にする事!
その為に多くの生命が優しい心の波動を送り続けて行く事が生きる物の使命なのです。
もし悪意に満ちた者達によりその結界が破られてしまった時に再び正義は立ち上がるだろう。
「それまではこのパンドラの箱は閉めたままだ!」
『ブラッディ・ライン 街の探偵。
〜DISTURB(攪乱)』
第1章終了
ブラッディライン 街の探偵 松藤 保麻(マツフジ ヤスマ) @tamo4822
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます