現代社会の闇に追いやられた二人の始まりの冒険譚

近年、フェミニーな人たちがレースクイーンが性的搾取だのVの胸揺れが性犯罪を招くだのあほくさなことを言っておりますが、この作品の主人公が一人、褐色肌のスーパーウーマンであるスカーレットもまた、同じようなことをしてくる正義マンの手により追いやられた者の一人。活動拠点をアメリカから日本へ移動させ、再スタートを切ろうとすることで物語は動き出します。

何やらこの世界、異界からの干渉のせいかダンジョンが出現しモンスターが湧いて出てくるようになった模様。そんな場所を攻略しモンスターを狩る、それを生業とする者、通称『テイカー』が新世代の職業として浸透している世界だという。

話は戻して、そして変わって日本。そこではとある町であることが起きていた。それはいじめ……もう一人の主人公アズマはとある些細なことを切っ掛けに、いじめっ子と近場のダンジョン潜ることになってしまう。そこでいじめの範疇を越えた行為が行われようとした時、スカーレットが現れ、それを仲裁する。

…………のだが、何やら様子がおかしい。どうやら日本ではテイカーという職業が軽視されがちなのだという。創作物でさえ軽蔑と差別的感情を孕んだものとなっており、あらゆる意味で幸先悪いスタートとなる。

が、完全に悪いことばかりではなかったらしい。あのいじめに遭っていた少年はテイカーとしての才能があったからだ。宝石の原石は見逃せない……のだが、問題はまだ多くあるらしい。
なんとアズマは親からの虐待を受けている疑惑が発覚。理由はテイカーの真似事をしているだけではなさそうで……?

このままではアズマ本人の命も危うくなるのでは!? 宝石を光らせる前に砕かれてしまうのを防ぐべく、スカーレットは奮闘する!
日本での再出発はどうなるか。アズマの家庭内問題はどうなるのか。そして、その才能を光らせることはできるのか──それから先はまだ未来のお話なのかもしれません。


我々リアルの世界で起きる現代社会問題にも切り込みつつ、お互いに現代社会の闇に追いやられた二人のテイカー。片やプロ、もう片やはド新人。何もかもがデコボコな二人が行くダンジョン攻略は如何に!