第4話 アドバイス


「でもLちゃんは真剣というか、『ちゃんと向き合ってくれるんだったら』って言ってるよ」


「そういう話だってしてないでしょ?2人で」


「してない、2人では。私とはしてるけど」


「だからダメなんじゃない?もっと腹割って話した方がいいんじゃない?」


「だよね。それHしてるとか酔っぱらってる時にしか言えないんだって」


「誰が?」


「Lちゃん」


「ちゃんと真剣に伝わってないんじゃないの?」


「私もそう思うのよ。だから『せめてシラフの時言えば?』って言ったの。そしたら言えないんだって恥ずかしくて」


「ふーん。おまえが言ってやればいいじゃん」


「代わりに?代弁しまーす!って?」


「『どうなの?Hくん』っておまえが聞けばいいじゃん」


「あ、そうねw」


「知らない仲じゃないんだからさ。1番手っ取り早いじゃん」


「なんかさ、Lちゃん・・・あ、着いた?」


「あと3分くらい」


「じゃあ切るね」



8・51


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あなたと電話 2021年8月23日 しの @anatato

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