第3話 覚悟と責任

「そうなの?」


「うん、だって彼は彼の中で例えば付き合ってれば、ゆくゆくは一緒になるだとか考えてれば子供がいるとやっぱり抵抗があるんじゃない?」


「かな?そういうのも知ってるんだけどね」


「知ってるから抵抗があるんじゃないのって?」


「でもさ、でもさ、なんで?別に結婚しようなんて言ってないんだよ?付き合おうって言ってるんだよ?」


「言ってないけど、やっぱり彼の中で、付き合おうってことは最終的には一緒になるとか、いろんな意味がある」


「それ含めての?」


「そうだよ」


「それなのに、言い方悪いけどもう付き合ってるみたいなことやってんるんだよ?」


「それは別だろ、だから」


「えー、だとしたらずるくない?」


「でもそんなもんじゃないの?彼がどの程度覚悟あるのかわかんないけど。Hくんは責任がない状態にしたいんじゃないの?」


「今の状況だと?」


「うん。責任ないじゃん」


「責任・・・せきにん・・・セキニン・・・そうだねぇ」


「会ってHするだけだろ?」


「そう。Hするだけ。買い物したりとかもしてるけどね。デートみたいなね」


「デートはしてるんだろうけど・・その先のことを彼が考えてれば『』んじゃないかって。

じゃあ、逆にその先の事Lちゃんは考えてるの?って。今のままでいいのってとこだよ」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る