第11話 凛 隆(学校にて)



昔から勝手に外に引っ張り出されては山に連れてかれて遭難しそうになった。

今考えるととても恐ろしい。

昔はよくあんなことで来たなと、我ながら思うことがある。

更には川に連れてかれたこともあったな。

あれはひどかった流れが急でおぼれてしまった。

妹が助けを呼んでくれなかったら危うく死んでいた。




凛がなんか言ってる。

ああ、現実逃避していた時に何か言っていたのだろう。

まぁ、俺の知ったことではない。




「そうさ、君はボクのたった一人の幼馴染だからね。ボクの唯一の信用できる人間で、ボクの最も仲がいい人で……ボクが好意を寄せている人だからで……ごにょごにょ……」


最後のほう声が小さくならなっかったか?

こういう時は主人公補正の難聴Lv.Maxのスキルを使うべきなんだろうけど残念ながら俺にははっきりと聞き取れてしまった。

だが俺は空気を読める人間。

そこらへんはわきまえているつもりだ。

多分……


「えっ、今なんて言った?ごめん聞き取れなかった。」


俺はあえてラブコメ主人公のようなセリフを言う。


「君はいつから難聴に……まぁ、今回は都合がいいから良しとしよう。で、だよ。はぁ、もういいよなんて言おうか忘れたし……」


凛があきれたような声で言った。

よっしゃ!

何とか話題をずらせた。

これでソフィアとのことは何とかばれずに済んだか……









この時の俺は知る由もなかったのだ。

このあとどうなるかなんて

そして後悔するあの時に素直に全て言っておけばよかったと……





______________________________________

読んでくれてありがとうございます。

はぁ、最近執筆がだるいと感じるようになりました。

寝不足のせいでしょうか。

そろそろ受験があるのでそちらも頑張っていきたいです。


追記:ネタが尽きそうなのでどなたか教えていただけると幸いです。

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