あとがきのようなもの

『青海剣客伝 ―夏空秋月篇―』を読んでいただ皆さん、お疲れさまでした。『青海剣客伝』第五弾、「夏空秋月篇」いかがだったでしょうか。


 今作しか読んでいない方にとっては、「第五弾なんかカンケーないで!」っなものでしょうが、書いてる本人としては「もう五つ目か。よく頑張った。自分をほめてあげたい」という気分なのでございます。


 エピソードが進むごとにわたしの作品らしくなるというか、物語がダークでヘビーな方向に振れてきてしまって、明るくライトな作品が好きな皆さんスミマセン。力入れて書けば書くほどタークサイドに振れてしまうのです。明るいエピソードも書こうと思っています。


 真剣であれば真剣であるほど、人生の陰影は濃くなるもの。小説もそうで、ちゃんと書こうとすればするほど明るいところは明るく、暗いところは暗くなってゆくものだと思います。ノーテンキな喜十郎は好きですが、ずっとノーテンキというわけにも……ねえ。


 喜十郎はもちろん、篠崎、大村と軒並みひどいめにあってしまう「夏空秋月篇」は、これまでで一番長いエピソードかつ登場人物が多いので、かなり視点が入れ替わります。読み難くなかったでしょうか。


 じつは、堕ちてゆく男・篠崎視点で書きたかったのですが、これまでは喜十郎や絵都の目線で書いてきた物語、視点を変えてしまうとこれまで読んでくれた人が物語に入り込みにくいかなと思って、絵都や喜十郎の視点を交互に入れながら物語を展開させる方法をとりました。


 結果として、長さのわりに視点が頻繁に入れ替わる小説になったと思います。これくらい視点が入れ替わっても大丈夫でしょうか。視点の転換は無理なかったでしょうか、ついてこれましたか。


 つぎは、一万文字以内の短いエピソードを書いてみようと思っています。暗くないやつ(笑)合計10万文字溜めて、ひとつの物語に再編集してカクヨムコンに応募しようと思ってます(1月末までに新作10万文字は不可能)。あと2万文字くらいかなあ。頑張りますのでよろしくお願いします。


 いつも読んでいただき、ありがとうございます。

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青海剣客伝 ―夏空秋月篇― 藤光 @gigan_280614

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