レイプ復讐 ~波音と花火とともに~

eimy

レイプ復讐 ~波音と花火とともに~




波の音


花火で思い出す




あの復讐の日を…。




私はその辺にいる平々凡々とした女の子だった。人を疑うことを知らず成績も悪くはなく問題もない人見知りもせず明るい女の子だったと思う。


当時まだインディーズだったBUMP OF CHICKEN、浜崎あゆみにハマりカラオケも大好きだった。


そして当時ガングロ(顔黒)やルーズソックス、プリクラ等が流行っていた。


マックのハッピーセットが好きでよく好んで頼んでいた。平和に過ごしていた。


もちろん好きな人もいた。


毎日が楽しく、テストが嫌~など本当に普通の女の子だった。




しかし、そんな平和な日々は突然壊されたのだった……。






16才の誕生日の前、私は学校の帰り道歩いていたところを黒いワゴン車から2人降りてきた知らない男に【待ってたよー!】と言われ腕を2人に組まれ、ハテナが浮かび呆然とする私は車内に引きずり込まれ拉致された。


初めは【人間違いじゃないですか?】と言っていたが、いきなり口にタオルを突っ込まれ口を塞がれた。


車内には、運転手含め5人の男がニヤニヤしながら


いきなり制服を無理矢理脱がされパンツを脱がされ、抵抗したが


【うるせぇから爪剥がせ】と


抵抗する度にペンチで指1本1本爪を剥がされた。




剥がされる度に泣き叫んだ。


感じたこともない痛みに叫んだ。


そして【うるせぇ!】と腹を殴られ吐いた。


【汚ねぇな!汚しやがって!】


と車を汚したことに怒り、また殴られた。


口の中は血の味がした。


暴力というものがこんなに痛いとは思わなかった。




もちろん生きてきた中で、親に叩かれたこともなかった私には衝撃、ショックが大きかった。




初めて殴られたショックから頭が真っ白になり殺されると直感で思った。




暴れまくり、足で窓を割ろうとしたが、出来ず


窓にはスモークが貼られ外が見えないようになっていた。




【何してんだ!ふざけやがって!】


と私を殴り




そして泣きじゃくり抵抗する私を3人で阻み、


1人目はまず、抵抗する私を殴り無理矢理、男性器をいきなり入れ、笑いながら私を犯し中だしをした。




この時に私はセックスを初めてしたのだ。




私の初体験は奪われた。


あまりの痛さに、更に泣いた。




泣きじゃくる私を見ながら


【すげぇ興奮すんな】と笑い




そして2人目は口に男性器を無理矢理ねじ込み、私は嗚咽をしながら3人目に殴られながら犯された。




2人目はそのあと私を犯した。


【お前らのザーメンでグチョグチョじゃねぇかよ】と笑いながら腰を動かし射精をした。




汗や精子の匂いで溢れた車内で


4人目も笑いながら大人のおもちゃなのかわからないがいきなり突っ込み、痛みが激しく気を失いそうになった。




とにかく泣き叫ぶしか出来なかった。




4人目も散々私の体を弄び、射精をした。




最後に運転していた男が【くせぇな、グチョグチョどころじゃねぇな、汚ぇな】とおしりに突っ込み泣き叫んだ。




最後には私のアソコで射精をし、口にはまた最初に犯した男が男性器を突っ込みまた犯され、他の4人も同様だった。




そして私はボロボロになった制服やカバンごと知らない林に捨てられた。




当時携帯は今程、高性能ではなくピッチ(PHS)と呼ばれるものだった。


GPSなどもなくひたすら歩き彷徨った。


なんとか車道に出たが気を失い、気づいたときには病院に運ばれていた。




そして医師が処置してのであろう。


ベッドに横たわった私の元に警察がやってきてこう言った。




【なんで逃げなかったんだ、なぜ助けを呼ばなかった?犯人の特徴は?!】


と問い詰めた。




逃げられるものなら逃げているし泣き叫んでも車内であり聞こえるはずもなかった状態で何が出来たのかと私は全身打撲、爪がない手で気がついたらその刑事をひっぱたいていた。




そして覚えている、彼らの呼称


【けいすけ、おだ、かず、とも、よし】


車のナンバー、色


を伝えた。




そして母親が迎えにきた。


帰りの車内では沈黙が流れ、家に着いたが疲れ果てた私は処方された薬を飲み眠りについた。




体は治っていく反面、心の傷は癒えなかった。




毎日寝るたびに悪夢にうなされ、起きているときはフラッシュバックを繰り返し、嘔吐や過呼吸になり苦しい日を送った。




その後、私は学校へは通えなかった。




父親を見るたびに吐き、家庭内は空気の悪いものになっていった。




学校へはテストのある日のみ、学校が終わり誰もいなくなった後でテストを受けた。




本来なら退学になるところを、担任は事情を知り対応してくれた。


行ける日は保健室登校することにしていた。




事情を知った友達は数人だが泣き、そのうちの1人は兄がおり、ヤンキーだった。


その友達の兄も怒り、【ちょっと時間がかかるけどまっていろ】とのことだった。




警察では証拠不十分と言う形をとったのか何もなく日にちだけが経ち、私は汚されたという意識が強く自殺を考えた。


未来に期待を持てるはずもなく、絶望感しかなかった。




家族には、特に父には私を気遣ってのことなのか顔を合わせないようになり、母からは私を見ると泣きそうな顔になるのをこらえ、無理に笑いかけ、たわいもない話をしながらも私の顔をきちんとは見てくれなかった。


おばあちゃんは細かい事でも心配するようになり、おじいちゃんもお父さん同様顔を合わせないようにしてくれていたようだった。


腫れ物扱いをされる中、絶望感の中、


気持ちと体がチグハグのまま生活をした。




死にたいけど死ねない自分。


男に対し憎しみや嫌悪感を抱きながらも、体は男を見るだけでめまいや、寒気、嘔吐を繰り返した。




医師がどんな処置をしたのかわからないが妊娠はしなかった。


複数の精子の中で妊娠はしないと聞いたことがあったがそれなのか、薬を飲んだのかも覚えていなかった。




私を犯した5人組はのうのと笑って生きているのかと思うと今までに抱いたことのない感情に溢れた。




殺意だ。




当然彼氏も作れず、女友達に励まされなんとか生きていた。


腫れ物扱いをする家族には、心配をかけ申し訳ないという気持ちと同時にそんな家族すらも捨てたいと思い始めた。




事件発覚後、友達のうちの1人のヤンキーのお兄さんから電話があり【話をしてもらいたい人がいる】というので、会うことになった。




約束をした日に私は女友達AとAの兄と


待ち合わせ場所へ行った。


女友達には不安にならないよう手を繋いでもらっていた。




そしてAの兄のいうその会ってもらいたいという人間は某組のヤクザだった。


初めて会う人種に私は驚き、緊張した。




そのせいか友達の手を強く握りしめてしまい、動悸が止まらなかった。




落ち着くまで、友人AやAの兄、某ヤクザの人は待ってくれた。




きっちりとスーツを着たヤクザの男性は、髪の毛もちゃんとセットしており、目つきは鋭かったが




【怖いと感じるかもしれないが危害を加える訳じゃないし、そのつもりもないから落ち着いてほしい】


と静かに低い声で話した。








その言葉に安心するまで時間を要した。








ヤクザという印象とは裏腹にとても親身に、優しく、静かに話を聞いてくれた。




そしてこう言った。


【どうしたい?】と。




私は正直に


【殺すだけじゃ足りない。苦しんでほしい。私が味わった恐怖を味わってほしい】


とたどたどしく話した。




するとヤクザの人は


【わかった】


と言い、私が覚えている範囲でいいからと5人組の特徴など教えてほしいとのことだった。




そして話が終わり、帰りも送ってくれた。






そうして私は学校に行ける日は保健室登校をし、テストの日は学校が終わってから受けるという形で過ごした。


授業を受けていない為、テスト範囲の教科書を丸暗記した。


私は文系だった為、全て丸暗記で通じた。




学校の送り迎えは母がしてくれた。




制服は当時の事を思い出すため着れず、体操服で行った。




約2ヶ月後、連絡が来た。




5人を捕まえたから確認してくれとのことだった。




警察ではなにもしてくれず役にも立たなかったこととは違い、驚きを隠せなかった。




日々、過呼吸や嘔吐に苦しみ泣き寝入りしていた生活を変えてくれる人間が存在することに涙が止まらなかった。




そして私は友達に付き添ってもらい、呼ばれた場所へと足を運んだ。






そして捕まえたという5人は確かに私を犯した人間だった。




どう見つけ捕らえたのかはわからないが、私を苦しめ、犯した人間を目の前にフラッシュバックを起こし、過呼吸になり吐いた。




そうしてヤクザの男性はどうしたいか再度、私に確認をした。




私は友達に手を繋いでもらいながら、犯人を目の前に以前伝えたことと気持ちは変わらないと答えた。




するとヤクザの男性は


【わかった】


と言い、5人を連れ場所を海へと移動した。




そして何をするのか想像も出来ないまま、ただひたすらに見ていた。




すると、かなりの人数、時間を要したが砂浜を掘り、5人を首から下を埋めたのだった。




全く意味がわからなかったが、心臓の音が波と一緒に高鳴った。




【助けて】


【もうしない】


と叫び倒す5人を見て怒りが込み上げた







そして涙で前が滲み見えなくなったと同時に




バンバンバンと音が鳴り響いた。




そして


【熱い!】


【やめてくれ!】


【わぁぁぁぁぁ】


と叫び声がした。




波の音と共に






静かにヤクザの男性は


【泣くのをやめて、目の前にあるお前を苦しめた奴らを見ろ】


と話した。




私は涙を拭いながら見ると




首から上しかない5人の周りにはバクチクだらけだった。




それを見た私は悔しさと憎しみで溢れた涙を拭うより


、どんな気持ちからなのかわからないが笑いが込み上げた。。




泣きながら笑っていた。






何ヵ月ぶりに笑ったのだろうか。




どんな感情だったのかはもう言い表せない。


色んな感情が巡り巡っていた。


沢山の色んな感情が入り交じり、なんで泣きながら笑うということになったのかもわからないまま、ただひたすらに眺めていた。






満ち潮まで顔面バクチク責めにあわせる




そして身動き出来ないまま波を待ちじわじわと恐怖を味あわせるという




ヤクザの男性は


【最後まで見届けるか?】


と私に聞いてきた。


私は


【波が顔まで来るところまでは見ます】


答えた。




波の音と花火の音と叫び声




きっとこの事は忘れないだろう。






約数時間、5人は叫び続け最後にはもう声は枯れていた。




波も近くなり




ヤクザの男性は


【気が済んだなら帰るか】


といい、




5人を放置して帰ることにした。




このヤクザの男性には感謝をひたすらした。


【お金はないけど何年かかってもいいから払います】


と言ったが




【子供から金取るほど腐ってねぇから大丈夫だ】と言ってくれた。


なぜここまでしてくれたのか、疑問に思い聞いた。

すると、こう答えた。


【俺には娘がいるんだ、ちょうど15歳で他人事とは思えなかった。お前の家族も苦しいだろう。女の子っていうのはヤクザだろうが、ここまで非道なことはしない。たかが性欲くらいで。所詮人間だ。今や人の親だ。俺は親の気持ちも痛いほどわかる。犯人を許せないだろう?警察なんて役にはたたなかっただろう。人の人生ってのは簡単に壊されていいもんじゃない。これからも忘れられずに苦しむかもしれないが復讐を遂げた今、気持ちがだいぶ変わるだろう?】


と言ってくれた。


【ヤクザっていうのは確かに悪い印象だっただろう。娘にも

迷惑をかけているだろうが、男として、親としてできることはしていくし、守らなければならないものはある。ヤクザとしてもやらなければならないことももちろんあるが、今回の話を聞いて俺はまだ15歳っていう大事な時に酷だと思ったんだ。過去は消えないが復讐という形が出来たことは未来を一歩でも、進もうと思えるだろう】


私は泣き、ひたすら感謝をした。







そうして私は警察すらもしてくれなかった刑罰を




復讐を遂げる事が出来たのだった。












その後、この5人はどうなったのかわからないがニュースにもなっていなかった為、無事なのだろう。




大火傷を顔面にし、今どうしているのか。






そうして夏になると思い出す






波の音




花火の音と共に。








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