勇者物語 〜外伝〜

ちとせ そら

勇者物語第一章“大地を揺るがす者”

大陸の中央に位置するペレグレイン城は、様々な国へ行く過程での関所のような役割を果たしている。そのためペレグレインでは、独自の文化はもちろん他国の文化も影響しており、ペレグレインは独自の文化を発展していった。国王は代々受け継がれているペレグレイン家が仕切っている。一代目国王のクロック・ペレグレインは、とある大戦争に区切れをつけ、この世から消えた。今の国王は十五代目であるプロラル・ペレグレインだ。勇者は魔王を滅ぼす者、そして魔王は勇者を滅ぼす者。世界の命運は最終的に天秤に乗せられる重みで変わるものだ。

遥か東に雷を纏う神がいた。その神は自身の力で天地に裁きを与えようとした。が、それを拒み抵抗する者がいた。やがて神とその者の間に火の粉が飛びちり、その火は大きな災害と化していた。大戦争の始まりである。神に抗う者など生きて帰ってはおられない。しかし、抗う物の勇姿は人々に行動の力を与え、やがて人々は神に反抗することにした。そして大戦争は遂に終止符を打った。人の刃が神の腹部を貫通し、神はそのまま息の根を止めた。と同時に、刺した者は罪を背負いこの世から消えることを余儀なくされ、そしてその者はこの世界から一mmも残ることなく消えた。神を滅ぼした代償は大きいからだ。神は勇者、そして魔王よりも遥かに次元が異なるもの。たとえるならば、蚊とライオンのようなもの。神は地・海・空に分かれて今も古の封印に眠っている。一人は例外だが。その者はやがて世界の鍵となるだろう……。

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