44 旅と体調:内田百閒『阿房列車』④
以前、一区切りしたのですが、思い出したようにこちらの続きを。
●30 旅と食事:内田百閒『阿房列車』③
https://kakuyomu.jp/works/16816700426989514413/episodes/16817330659780834503
夏も終わりに近づいて、職場でも体調崩す人が増えたなあ、と、思って、また百閒先生を思い出しました。
「隧道の白百合 四国阿房列車」で、先生は旅先、鳴門の宿で発熱します。三十八度四分で、高熱です。
〈ふだんは時間をつぶすなどと云う事を、考えた事がない。じっとして、ぼんやりしていて、いくらでも時間をたたせる事が出来る。今日それが出来ないと云うのは、矢張り加減が悪いからで、これに由って観るに、なまけるには体力が必要である。〉
みなさん。なまけるには体力が必要です。なまける時間をだらだら楽しめるのも、身体が元気だからなんですねえ。私も夏バテぎみで、なんだか身に染みます。
翌日、阿波の小松島から船に乗って大阪へ向かいますが、熱は下がらずアイスクリームしか食べられません。先生、ここでもアイスクリームか。
翌朝大阪へ到着、「つばめ」に乗る前に大阪駅近くの鉄道病院へ行きますが、そこは分院なので早朝の時間外に対応できないのでした。車に乗り天王寺の本院へ向かいます。
続きます。
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