-60- 「白いワンピースの幽霊 その2」

 白いワンピース姿の幽霊が出る、大通りの空き家前。


 時々、男の人が花を供えに来ていたけれど、その人を見かける事が、段々少なくなって来て、女の人の幽霊はずっと待っていた。


 ある日、男の人が来たけれど、知らない女の人を連れていた。


 いつもの様に花を供えて、二人で並んで手を合わせた。


 二人が帰ると、白いワンピースの幽霊は、いつもの様にすぅっと消えた。


 それからも、男の人が花を供えに来る姿は、たまに見かける。


 けれど、白いワンピースの幽霊は、その後姿を見ていない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

秒殺怪談録 真実少年の覚書「変なイキモノ」3冊目 香具師 @yamamotoyama

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ