第17話 人生初⁉︎


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俐生が顔を近づけてきたかと思うと、


「すみません。」


と小さな声が聞こえると、

俺の首にチクリと痛みがとんた。


急なことに驚いて、体を膠着させていると、少しずつ、強くなっていく。


いきなり何してくるんだこの子は‼︎


そんなことを考えていると、

今度は綾先輩が、


「じゃあ、私も」


と、俐生に続き、


これはダメだと怜に助けを求めるのだが、

俺の願いも叶わず、

怜は怜で、


「これ、私もやんなきゃだよね〜?」


なんて意味わからないことを言っている。


なんでこんなことになった?


そんな俺のことの考えも知らずに、

3人は、はむはむと、またペロリと、続けている。

こっちは慣れない感触に、ビクビクしてしまい、変な声を出しまいと、

我慢するので精一杯だった。




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気がつくと、3人はリビングで勉強をしている。

いつのまにか気を失っていたらしく、

なぜか廊下で俺は横たわっていた。

なんか、えっちぃことをされた気がするが、

3人が静かに勉強をしているところを見ると、

俺は夢を見ていたんだろう。

そうやって自分を納得させ、3人が終わるのを待っていた。




帰る時間になると、3人が身支度をしていたので、送っていこうと自分も一緒に家を出た。

人通りの多い場所に行くと、


「「「ここで良いよ、じゃあな!」またね!」

それではまた。」


とそれぞれに言ってきたので、そのまま手を振って踵を返して帰ろうとすると、

綾先輩から、


「さっきのは夢じゃないから。」


そう言って、さっき撮ったであろう写真を見せながら、首を指差すとニヤリと笑うと、帰っていった。


スマホで確認すると、3箇所に鬱血したような痕があった。


だから道行く人に、じろじろ見られたのか。

いや、そうじゃないだろ!

3人は俺が好きってことで良いんだよね?

これからの、生活で変に意識してしまいそうで、キマヅくなりそうだ。

そんなことを、色々考えながら帰路についた。



その夜....




風呂に入り鏡を見るとまだ痕が残っていた。


明日学校あるからどうしよう?


そんなことを考えながら、風呂を出た後にスマホを確認すると、何やら通知が来ていた。

確認すると、いつのまにかできていた、

部活のグルチャで、

3人から

『つぎの三連休、それぞれに一日ください』

ときていた。



俺は嫌な予感を感じたが、断るに断れず、

仕方なく『いいよ』とだけ打ち込んだ。



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1番大人しそうな、俐生ちゃんが猛アタック⁉︎

流石に鈍感な佑月くんも気付きました。

もう、3人には逆らえなくなってますねww

次の休みはどうなる?

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女装して誘拐された令嬢を助けたら一年後に再開した件 ひけつ @tolalynet

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