第16話 撮影会




「昨日は酷い目にあった。」


そう呟くと、


「「可愛かったです。」よ?」


と怜と俐生が言ってくる。


なぜ2人と話しているかって?


なぜなら、2人が俺の部屋に来ているからだ。

急に、美少女2人を自分の部屋に、入れなきゃいけなくなったため、見つかってはいけないもの隠すのが大変だった。ふぅ。

いや、やましいものなんて無かった。

そう、無かったんだ。

本当に...。


「「今日も見せてくれるのかな?」

くれますか?」


そう言われると思ってすでに、準備してしまった。


最近は、ホイホイ女装している気がする。

前までは、2日連続でするなんてほとんどなかったのに。

そんなことを思いながらメイクにウィッグ、そして、もらったスーツに着替えて部屋に戻ると、

すでにスマホを構えている2人が、


「美人なお姉さんって感じするね。

うちの執事してみない?」


「お姉ちゃんと呼ばさせてください‼︎」


なんていうのだから、なんとかなだめようとする。

なんとか落ち着かせることは、できたのだが、

俺の写真を撮ることは諦めていないようなので、なんとか逃げようとすると、

『ピンポーン』と良いタイミングでチャイムが鳴ったので、それを理由に、俺はその場から逃げた。






玄関に向かい、ドアを開けると、

そこには綾先輩がいた。

なんで綾先輩がいるのかわからないため、不思議そうな顔をする。

それを見た綾先輩はスマホを見せてきて、


「なんでこんな面白そうなことをしているのに、私を呼んでくれないんだ。2人だけずるいだろ。」


とさっき、2人に取られたと思わしき写真を、

見せてきた。


「ロック画面にしないでください‼︎恥ずかしいです。」


「嫌だ。私だけ仲間外れにした罰だ。」


「仲間外れにしないんで、やめてください‼︎」


「よし、これで仲間外れにならないな!

けど、画面は変えない。さっきも言った通り罰だからな。」


と言葉と共に、どんどんと距離を縮めてくるので、俺は一歩そして一歩と後ずさりすると、玄関にあった靴につまづき倒れてしまった。


そんな俺を見た綾先輩は、ニヤリと舌で唇を艶やかにして飛びかかってきた。

咄嗟に俺は身を翻し綾先輩と距離をとろうとすると今度は、後ろからなにやらよろしくない視線を感じた。

逃げようとしたが、3人から獲物を捕まえるような目で見られたため、逃げても無駄だと、

俺は潔く降参する。







それを待ってましたと言わんばかりに、同時に3人に俺を廊下の壁に、押し倒され、上に乗ってきた。



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佑月くんはどうなってしまうのでしょうか?

次回もおとのしみに‼︎

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