「自分に勝つ」のもやもやを解消したい。
waissu
「自分に勝つ」のもやもやを解消したい
「自分に勝て」みたいなのを最近よく聞く。
まあ意味としては「成長しろ」っていうのと同じなのだろうが、自分はもやもやしたものを感じる。
何故なら、自分に勝つということは自分に負けることと同じだと思うからだ。
「恐怖に勝つ」とかなら大丈夫。
でも「自分に勝つ」はもやもやする。
なぜか。そりゃ単純だ。前者は勝者と敗者が違うが、後者は同じだからだ。
前者の場合、勝者が自分で、敗者が恐怖で、
後者の場合、勝者が自分で、敗者が自分。
このように、「自分に勝つ」は勝者と敗者が同じものであると言える。
さて、ここからはこの言葉の解釈としてもやもやしないものを考えていこうと思う。
考えた結果、二つ思い浮かんだ。
一つは、過去の自分と今の自分を比べてみて、今の自分の方が優れているという風に解釈することだ。これなら、勝者が今の自分になり、敗者が昔の自分になるため、勝者と敗者が同じにならない。使えそうな場面も多そうだ。
例として、一ヶ月前の自分は逆上がりが出来なかったが、今の自分は逆上がりができた、などが挙げられる。多分最も使えそうな時は、「今までできなかったことが出来るようになった時」
だろう。
二つ目は、自分の体が心の制止を振り抜いたと解釈することだ。
この場合は一つ目のように過去と今の自分全体ではなく、自分の心と体という、自分の中にあるものを区別して勝者と敗者にする。
(ちなみに心が体の制止を振り抜いた例は思い付かなかった)こちらは一つ目と比べて個人的には実感することが少なそうだが、具体例ならいくらか思い付いた。
例えば、トラウマを克服したとか、カッとしても理性を保ったとか、やめられない止まらないカッパえびせんとか、まあそんなところだ。
以上より、「自分に勝つ」のもやもやしない解釈として、
「過去の自分より、今の自分が優れている」
「自分の体が心の制止を振り抜いた」
の二つが相応しいという結論に行き着いた。
「自分に勝つ」のもやもやを解消したい。 waissu @waissu
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