失恋相談だと思って肩貸してたら、半身ごと沼に持ってかれました。

このエッセイを見て、誰しもが持ってる恋愛自爆エピソードだろうなと思うだろう。
僕もそうだった。
しかし、蓋を開けてみればそこにはアンモニウム臭漂う(誉め言葉)痛々しい片思いが綴られていた。正直、脱帽するほかない。
まさしく、学問や文学との出会いは恋に落ちるのと同様だと僕も思う。
現に、異性交際以上の情熱をもって生きている人間がいることを我々は知っている。
その万人に開かれた態度やその界隈の深さたるや、売女の名に相応しいかもしれない。
このエッセイを通してみる世界は、僕らの日常に潜んでいる、ある種のメタ的なフェチズムを呼び覚ますものであるに違いない。
面白いエッセイでした。