終わりのないエール
れなれな(水木レナ)
序章
細い糸のこころがわかります
細いほそい、糸をよりあわせて
一本の糸になるのです
石のこころがわかります
じっとじっとそこに在るから見えるのです
やがて誰かのこころをあたためるでしょう
星のこころは果てしがない
雨の日も、白夜の夜も、宇宙でかがやいている
だれかのために、光を発しつづけている
ならば
糸のこころは
石のこころは
星のこころは
誰が決めたのでしょうか
見つめる人が考えた幻? それとも投影?
こころは見えないけれどもそこに在る
糸は石は星の命は幻なんかじゃない
気づくから命の跡が見える
よりあわせる姿が見える
風雨にうたれてなおたしかに息づく未来が見える
どんな衝撃波にあっても奪われないものがある
星の歴史をかぞえよう
はてしがなく
壮大な宇宙の端からはしまで
その間、あなたの命は永遠になる
正しく、しかも確かに
結びの言葉はいらない
これからはじまるのだから
終わりのないエール れなれな(水木レナ) @rena-rena
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