さよならを君に。

中学生とは子供ではないけど大人でもない。そして、大人の事情に流されてしまいがちだけど、彼らは何も感じていないわけではない。むしろ、たくさんの事を感じている。そんな主人公の女の子の心理描写と、彼女の心裡を表しているかのような情景が見事にコントラストしています。
これ以上はネタバレになるので書けませんが、子供の時に引っ越しを経験した人は（ない人も）主人公の胸中にとても共感できる作品です。素晴らしい作品でした！ぜひ、ご一読ください。

　　　　　　　　　　　Cockatilesより

ぜひ、一度読んでみてください。

凝った言葉ではなく平易な言葉で綴られ、うまく状況描写を比喩に使い、主人公の心情を効果的に表現しています。
これが実に素晴らしい。
実際に作者が体験したことか創作かはわからないけれども、ある出来事を切り取って書かれたような現代ドラマ。
作品を読んで泣くことは、殆どないのですけれど、本作は泣けてしまいました。