アルパカの社会

バブみ道日丿宮組

お題:アルパカの小説訓練 制限時間:15分

アルパカの社会

 知性というのは動物それぞれ特有のルーチンを持っており、行動パターンは不規則である。つまり、何をしでかすかわからないという部分は人間と一緒である。

 そう人間の知能だけが特別というわけでなく、ある街はアルパカによって人間は統治されてる。というのもアルパカに非合法な人体実験を繰り返したがために知能が高まったということだ。

 今では隔離された街となってるため、中に入ることはできないがいずれアルパカたちが外に出てくるだろうと政府は警告を出してる。

 何よりも、アルパカ以外で実験してる団体が他にもある可能性のため、ここだけに対処を絞ることができなかった。

 本当の理由としては人間の武器がまるで役に立たないからとネットでは書かれてる。

 アルパカはいう。


 ーー武器を持つ人間は野蛮だ。闘うならば己自身の身体で闘え、と。


 ネットではその様子が動画として上げられてる。人間は裸、アルパカも裸である。鍛えていない人間はアルパカに勝つことができず、敗者の部屋へと送られるとアルパカは説明した。

 説明。つまり彼らは言語を取得してた。

 中には勝者となった人間がアルパカに教えを請えてるともいう。いわゆる人間という動物のエリートに属するグループに当てはまる。

 勝った人間のインタビューもネットに上がっており、知能を使って制した。

『人間は武器を持たなくても闘うことができる。野生とともにきちんと自然を大切にするべきだ』とアルパカと厚い抱擁をしていた。

 その人間が最近行ってるのは若いアルパカたちに文字書きを教えることである。アルパカの歴史をアルパカ自身の文字で綴りたいという要望から学校が始まったとか。

 文字を作ったのはアルパカとエリートの人間。

 そして人間たちもその文字をその街では使うという。

 その言語で書かれた小説が最近の外社会では話題を読んでる。

 人間には想像の付かない物語、趣向を凝らしたものである、と。

 ある軍事関係者は直ちに全滅させるべきだという話が最近は話題を読んでる。脅威となる相手を絶滅させ人間の社会を取り戻させる。

 しかし、多くの外社会の人間はその話にクレームをつける。

 非道な実験をしてきたのは人間だ。

 そんな中で生まれた彼らが新しい世界を作り上げてる。

 自然を壊さず、自然を愛する。

 そんな人間以上に地球をきちんとみてる動物は他にいないと。


 そして最近ではアルパカの衣装が制服となった学校が増え始めてる。


 後にこれはアルパカ化現象のはじまりと、人間学に書かれることになるとは誰も考えもしなかった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

アルパカの社会 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る