突然の最終回

 社会人として働くようになったが、さて……書くものがなくなってきて困ったものだ。


 そうだなぁ。例えば――

 ・勤め先がブラック企業で、パワハラ、休みなし、働きづめの結果軽い鬱になったあげく転職したり――

 ・唯一結婚も考えていた彼女の両親に、結婚すると伝えながらも二年の同棲に疲れ果てて別れたり――

 ・音信不通だった次男がいつの間にか結婚してて、さらに相手は子連れだったので知らぬ間に私は叔父になってたり――


 あれ?思い出すと色々あるか?

 まぁ、その程度のことだ。

 私は今日もなんとか生きている。

 好き勝手に生き、勝手気儘に小説を書いている。


「お前の人生幸せか?」と聴かれたら、今はまだなんとも言えないが、少なくとも不幸ではないだろう。


 過去の傷は時間をかけてかさぶたとなり、時間をかけて剥がれ落ち、何事もなかったかのように再生する。


 なんだか当初の書きたいことと大分ずれたような気もするし、私の人生のようにまとまりのない作品になってしまったが、もし今が辛いという人がいるなら一度この作品を読んでみて欲しい。


 今が辛くても、いつかはそんな過去があったと、こうして自伝を書いている私のようにそれなりの人生が待ってるから。

 不幸と呼ばなくて済む人生とは、即ち幸運であると私は思う。



 そんな悟ったようなことを言う私だけど、いつかは幸せを綴れる人生になるといいなぁ。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

0と1の間 きょんきょん @kyosuke11920212

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ