第×007話 シェークスピアでさえ英語を間違ったというお話

( 文字サイズ『大』、フォント『ゴシック』を推奨します )


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 書き込みテストその7


■ 英語って言うのはそれほどまでに厳格らしい。


しかも流石シェークスピア様は凄いですね、

現代英文法系の説明では「英文法では明らかに間違いだけれど、これはオーケーだよ」って言わせちゃってますよ・・・。


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◎ p1n1 [*1]

 英:There'sSPR+Vi { adv/vs }  S { two④,gc▶6 { ⑤:n } or⑥,coo▶4/7 three⑦,gc▶6 { n } of us⑨,MJ▶5/7 { pre+pO { oc } }  rc { (that)S { REL▶5/7★ } have seen⑯,Vt { a/vpp } strange sightsO { ⑳,adj/㉑:ns }  }  } .

 訳:⑨私達の中にも、 ④/⑥/⑦2、3人が ⑳奇妙な ㉑光景を ⑯見ている。

 【考察】ここでは関係代名詞 "that" が省略されたと書いていますが、ちょっと自信ないです。

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以上が、シェークスピアのジュリアスシーザーで書かれている英文になります。


"There's" は "There is" の短縮形なのですが、真主語が「二人」もしくは「三人」とどちらも複数形になっているので英文法的には "There are" が正しいとのこと。


と、そのように 1910年発行の以下の書籍に書いてありました。


“How to Speak and Write Correctly”

「正しい話し方、正しい書き方・ジョセフ・デブリン著」


まぁ、何を正しいとするかというのは常に疑問を持つべきでしょう。

でもこのジョセフ氏のこの書籍のタイトル「正しい話し方、正しい書き方」、そして100年もの間これが訂正されていないという事実を顧みれば、恐らくこの人の指摘は正しいと私は思いますし、そして現代英語の “There's + 複数名詞”は発音しやすいからオーケーというような暴論の方が間違いだと思ってしまいますよね。


と言いつつ、私も“There's + 複数名詞”を見かけたからと言って、いちいちそれは間違いだという不毛な指摘をすることも無いとは思いますけれど。


そうそう、どっからこんなテキストを見つけて来たかというとですね、著作権の切れた洋書の中から英文法書や英文の書き方の How to 本を探してたわけですね。で、目次をパラパラと見ていったら“ERRORS. Mistakes. Slips of authors」なんてのを目にして、有名な著作者の間違いとなれば、これは何を放り出しても見なければいけないぞ!

と、使命感に駆られてしまったわけで・・・、


凡人ってのはつくづく貧しい生き物だというのが良く分かるお話でした。


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形態素マーカーの意味は一番最後にリストしています。

上記例文を印刷して色ペン等でマークしながら読んでいくと更に理解しやすくなります。

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■ 米語発音記号付き英文


◎ p1n1 [*1]

  There'sðɛrz twotu orər threeθri ofʌv usʌs havehæv seensin strangestreɪnʤ sightssaɪts .



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■ IPA & Jones 発音記号テーブル

https://agoandnew.com/tools_info/023_ipa_and_jones_table.php


※ 発音記号はいろいろなサイトから集めていますため、

  分りやすいように簡単な発音方法の説明を用意しました。

  ちゃんと英語の発音をマスターしたい方はこちらもどうぞ。


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■ 出典元一覧

[*1] https://shinuwakaeng.com/c-matome


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■ 形態素マーカー・一覧

(“▶”は修飾先・関連等を示します)

◆ MJ:修飾語・形容詞句/節 (名詞(句/節)を修飾) ◆ O:目的語 ◆ S:主語 ◆ SPR:仮主語 ◆ Vi:自動詞 ◆ Vt:他動詞 ◆ gc:等位接続詞等の対象範囲を示す ◆ rc:関係詞節

◆ adv:副詞 ◆ oc:人称代名詞・目的格 ◆ vs:動詞・三人称単数現在形

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■ 形態素(文型要素・品詞)表記方法について

ここに載せた英文解釈は様々な解釈法の内のひとつに過ぎません。このページでは『日本語訳に基づいて英文に形態素を振っている』ことにご理解・ご注意願います。

また、発音記号・文型判定・品詞判定等で間違いやおかしな点に気が付きましたらお知らせください。




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書き込みテスト用ページ taka saito @taka_saito

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