必要は発明の母だが、不要は告死天使だよ

 一言紹介は本編中より引用。
 重力の井戸から飛び出して複数の恒星系に植民した千年後の未来、しかして似たように植民を広げていた文明に人類はあっさり敗北してしまいました。人類は三万メートルより先の世界を失い……。
 そんな地球上で大昔の航空機部品を手に入れた仲よし二人組中年が夢に向かって一直線に走り出す物語です。高度技術が発達して何でも出来るようになったと思わせつつ、貿易や援助で手に入るものは作らないから、もっと優れたものが作れるなら旧式は要らないからと、そうやって製造技術が失われているとかそんな世界観が魅力的でした。