16(完)

彼女を追いかけ回してたのはいつ頃でしょうか。多分親衛隊の原型組織に咎められるまで続けていたと思います。

彼女をストーカーし始めたのはいつ頃でしょうか。多分高二になるまでずっとやっていたと思います。

彼女を好きだと気付いたのはいつ頃でしょうか。…去年の四月からです。でも気付いていなくても好きだとなんとなく思っていたのは、多分彼女とクラス替えで小三の時に出会っていた頃から表に出ていないだけでずっとこの気持ちはあったのでしょう。


「牟呂君…私も貴方に、言うことがあります。」

そんな彼女が、今目の前に居ます。どうすれば良いのでしょうか。

「好きです!付き合って下さぁい!!」

「待って!牟呂君!」


…撃沈が怖くて逃げました。やはり怖いです。

好感度最悪ですよ!チビでデブでバカな私が告白するんですよ!絶対に失敗するじゃないですか…

ならばせめて、告白したという事実だけ残して、彼女を脳内の嫁として一生を過ごす、なんて素晴らしいんでしょう…あれ…?目から…涙が…?

佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん佐々木さん


「…おはようございます…」

「あ…」

なんて事が起こったんですか。気付いたら佐々木さんと私が二人で保健室に居ました。

「それで…さっきのお返事なんですが…」

心臓が破裂しそうです。皆様、今までお世話になりました。

「その…私の言うことも聞いてぐださりましたら…」

…佐々木さんの言う事?お金ですか?前科持ちになりますか?勿論良いですよ。

「…はい…」

「私を幸せにするために…貴方と付き合っても良いですか?」

…!?

「…」

「…」

沈黙が走っています。早く答えを、出さなくては。

「…」

「…」

「………勿論です…これからよろしくお願いします…!」

「!!!!」




さて、お二人に無事ビクトリーを迎えた事を二人で報告すると、お二人は祝福してくださって近所のファミレスでささやかな祝う会を開きました。

そう言えばあのラッピングされたチョコって彼女本人がくれたんですね。お返しをここで渡しておきます。

でまぁ、お二人からキスをお願いするコールが飛んできましたが私は彼女よりチビなので…あ、佐々木さんの方から口づけを奪って来ました。ありがとうございます、大胆ですね。

そして彼女はとても恥ずかしそうにしてました。恥ずかしいのはこっちなんですが、まぁ可愛いのでねぇ…


…いやぁ七難八苦って良いですねぇ…!

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七難八苦の恋模様 タービン(道路歩行者) @Ta-bin15

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