第3話

シグさん、他七名の方レビューありがとうございます。

vqnqtとMASAさん、コメントありがとうございます。

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現在朝10時。ギルドで夜に狩った魔物を売っています。


素材になる部分があまりないし、期待できない感じだな。


受付のお姉さんから、少量のゴールドと手紙のようなものを受け取る。


「これは何ですか?」


「アーベスト辺境伯様からです。すぐにご覧になるように、と伝えられています。」


「はぁ」


なんだ?親父から何の用だ?


ギルドを出て、手紙を開く。すると、手紙が謎の光を放ちはじめる。


「クソ親父が」


スパンッという腑抜けた音が耳に届く。


「やっと帰ったか。」


「やれやれみたいな感じで言うな。何で転移魔法で呼ばれなきゃならんのだ。」


親父はちょっと常識がズレてるから注意が必要だ。しかし、こんなやつでも結婚できるんだ。僕にも望みはあるな。


「それより、どうして呼んだんだ?何かあったのか?それとも、結婚の話が来たか?嬉しい話だ。早速取り合おう。席を用意してくれ。」


「馬鹿か?そんなことお前に限ってあるはずがないだろう?」


「お?黙るのだ。」


「あ?」


「は?」


「よし、表に出ろ。決闘だ。」



「ここでいいだろ。ぶっ飛ばしてやるよ。」


「「うおらぁぁぁぁ」」


閑話休題。


「俺が負けたのか?」


「僕は強くなった。親父じゃ勝てないぜ。」


「まぁ、いいタイミングだろう。」


タイミング?意味がわからん。とうとう頭がいったか?残念だ。あとは僕に任せてくれ。


「お前、絶対馬鹿にしただろ。」


「早く本題をどうぞ。」


額に青筋が浮かんでいる。キレ症じゃん。こっわ。


「俺たちは辺境伯と呼ばれる高いくらいのもの達だ。昔といっても一代前くらいなんだが、魔王と結婚するしきたりがあったんだが、今は無くなりつつあっるんだがお前の婚約者はいないんだ。つまり、そういうことだ。」


「幼馴染がいるという可能性は?」


「俺たちを舐めるなよ?勇者に取られたことくらい知っている。」


「おおぅ」


頭に手を当て、天井を見上げる。見慣れた天井だ。


「でも、敵なんじゃないの?」


「勘違いだ。それ自体がな。攻撃を受けたことがあったか?なかっただろう?」


確かに言われてみればそうだ。しかし、魔王ね。好かれるか?ワンチャン殺されない?大丈夫?


「いろいろあるとは思うが、一旦行ってこい。許可はこちらから取っておくとしよう。ちなみにめちゃくちゃに可愛いぞ。」


いい情報だ。ありがとう。ご尊父様。


しかし、魔王ね。勇者にやり返すにはいいな。


不敵な笑みを浮かべながら考え事をしていた。


勇者パーティの戦力が落ちていることを僕はまだ、知らない。


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