第2話
みおさん他5人の方、評価をくださりありがとうございます。
vqnqtさん、コメントありがとうございます。
作者はしっかり見ています。こんな形にはなりますが理解していただけると嬉しいです。
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ガウラ平原。
低級魔物が多くいる場所で、素材だけが欲しい人たちで昼間はごった返す。
夜間は、来る意味が無くほとんど人はいない。
僕は今一人でスライムを狩っています。
剣を振るだけで勝てるようになっているので、楽々攻略できて万々歳です。
『ピギィ』
剣を振り下ろし、スライムの体を切断する。
経験値が入ってくる感覚があり、こんなに心地良いとは知らなかった。
多分、ほとんどがパーティメンバーにいっていたのかもしれない。
しかし、僕は今やフリーになったのだ。
気楽に行かないとな。
スライムの死骸を前にそんなことを考えていると、
スキルが反応する。
スキルを使用すると、死骸が空中に集まり紫色の手のひらとほぼ同じサイズの球体ができる。
え?これどうするの?食べるの?確かにスキルは料理だけども、違うよね?おかしい。
しかし、なぜか口に運べと思考がよぎる。
だけど、手のひらサイズだよ?喉を通らないよ。
あ、噛み砕いたら良いじゃん。
天才かもしれない。さすが、僕。
紫色の球体を口に含み、噛む。しかし、硬すぎて食えない。
やっぱり、飲み込むしかない?腹を括れ。失う物はない。てか、失ってここにいるんだ。
決意を固め、飲み込む。
最初は、少し苦しく感じたが喉に近づいていくごとに抵抗がなくなり、体にスッと入っていく感覚を覚えた。
すると、
<獲得>
<スライムの自動再生能力を獲得。そして、形状変化を獲得。>
<達成>
<複数のスキルを獲得。これにより、複数能力覚醒可能。>
<覚醒>
<自動再生能力と形状変化を覚醒。
即時自動再生を獲得。同時に他種類形状変化を獲得。これにより、他の種類に変化可能。>
<ボーナス獲得>
<経験値ボーナス獲得。獲得経験値量100パーセントUP。>
スライムだけでこんなことになるとは。
すげーな。それしか無いな。
どんどん行こう。
ゴブリンをぶっ倒し、料理。
<獲得>
<欲を獲得。相手からの能力を模倣可能。>
<覚醒>
<強欲に覚醒。完璧に模倣できるようになりました。>
次々、行こう。
オークを以下略。
<獲得>
<統率力を獲得。仲間の能力値を上昇させ、士気を高める。>
<覚醒>
<高統率力に覚醒。仲間の能力値を全て上昇可能。常時バフを付与。>
その後も、魔物を狩りに狩りまくった。しかし、死骸が少し残るのが難点だと思った。換金するかな。
朝日が登り、それまであった疾走感が止まり、朝日を全身に受ける。
死骸の山の上に立ち、脱力する。
やりきった。初めて一人で夜を生き抜いた。
高校入学まで残り一ヶ月。
それまでに相応の実力をつけないとな。
僕だって主人公になってやる。
少し、筋肉がついた拳を爪の痕がつく。これが僕の決意の証になる。
形無い物も壊れないように決意をした。死骸の山の上に僕は立っていた。
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