これはずるいです、ずるいですよ日諸さん。
あらすじからして魅力的でしたが、本文はその1000倍、いや10000倍でしたね……
魔法使いのおじさんも、大学生の女の子も、どちらも良いキャラをしています。
一話目から、二人のファンになってしまいました。
ああ……日諸さんの才能は半端ないや……
私、今にも嫉妬の鬼になりそうなくらいです。
とにかくですね!
こんなに面白くてすらすら読めるお話はなかなかない!
一話目を読みながらも、心は「次は?次は?」と二話に飛んでますからね!
ぜひ書籍化して欲しい! それだけの力があると思います!
出版社様~! こちらですよ~!
これからも頑張ってください!
この作品はいつまでも追い続けたいと思います!
まず声を大にして言いたいのが、ヒロイン明莉ちゃんの可愛さです!
女性から見ても可愛い。明るくて素直で一途で、でもしっかりしていてちょっと強引で。こんな彼女、私も欲しい……! ついついそう思わされてしまいます。こんなに可愛い明莉ちゃんにアタックされる健司おじさんが羨ましいです。
そして、主人公の健司さんがまた、倫理観のしっかりした人物なのです。明莉ちゃんに惹かれながらも、若い娘さんの将来を固定してはいけないと思い、彼女の「好き好き攻撃」をかわし続けます。最終的に2人がお付き合いに至るかどうかは、先の展開なので言えません。しかし、そんな真面目な健司さんだからこそ、歳の差があっても明莉ちゃんと結ばれてほしいと、読者は切に願ってしまうのです。
この物語には、さらに個性豊かな脇役たちが登場します。健司さんの気の強い元カノ・麻衣子さん、才能はあるが融通の効かない瀬戸ちゃん、健司さんを魔法使いに育てたお茶目な師匠……。魅力溢れる脇役たちが、物語をさらに面白くしていきます。
特に私の推しは瀬戸ちゃんなのですが、彼女と健司さんによる明莉ちゃんの取り合いは、読んでいて楽しいです。
甘いシーンばかりではなく、「黒影」と闘うシリアスなシーンもあります。そこで描かれるリアルな「人間」の姿に、ついドキッとさせられます。それがまた、この物語に深みを与えているようです。
全体的にバランスが良く、この作者様の作品らしく安心して読むことのできる小説でした。読了後には優しい気持ちになりました。
好感度MAXの2人の恋、一緒に応援してみませんか?
タイトルがすべてを表しているのだが……。
恋愛に臆病で消極的だった、このおじさん(魔法使い)が、職務(副業)遂行中に、ひとりの女子大生を助けてしまった。成り行きで……。
かかわりを消し去るために、魔法で記憶を操作するも……、何故か、うまく機能せず。それどころか、彼女は交際を申し込んでくる始末。
それも、かなり強引に……、グイグイと……。
彼女の押しの強さに負けた形で、主人公が選ばされたのは……、魔法使いの助手。
この選択、この距離感、ヒロインを下の名前で呼べないのは、誠実さの表れでもあるけれど。う〜ん、誠にジレったい。そして、そこが、実におもしろい!
主人公が囚われている恋の駆け引きは、ヒロインによって用意されたシナリオなのか?
魔法使いというファンタジー、おじさんというリアル、こころの欲望という重いテーマ、そして、かわいらしいヒロイン。
それら、すべての要素が絡み合うと、ラブコメはここまでおもしろくなる!