寝坊[合宿]

第1話 史上最大の寝坊

これは会社に入社して2年半ほど経ったある夏の出勤日に起こった話である。

わたしはその日、夢を一切見ないままに目が覚める。

しかし、わたしは起きた瞬間違和感を感じた。

あれ、そういえばアラームが今日鳴ってないような。

わたしはそばに置いていたスマートホンを手に取り画面を表示させる。

左上に表示された時刻を見ると10:50と表示されていた。

ん?10:50?そんな馬鹿なことがあるか！

わたしはスマホを操作し時計を表示するが、どう見ても10:50と表示されている。

あれ?始業は8:30だぞ？

今は6:30じゃないのか？

なんでこんな時間までわたしは寝てたんだ？

あれれ？よくよく通知を見ると、職場からの電話が3本ほどかかってる。

そしてさらに通知を見ると、アラームが作動した痕跡もある。

はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

アラームが作動したのになんで鳴らないの!?

なんでアラーム鳴らないようになってんのバカなの!?

それとも寝てる間に体が勝手にアラーム切ったの!?

アラーム鳴ってたとしたらどうして今日に限って聞こえなくなってんの!?

わたしはパニックを起こす。

しかし冷静に考えるとその前にまず会社に電話だろう、と思い会社に電話をかける。

会社に電話を入れた後、急いで支度をする。

そしてバスと電車を乗り継ぎ会社へと到着する。

自分の所属する部署のオフィスルームに入ってすぐ課長のところまで行き、寝坊したことを謝罪する。

課長には、最初だから大目には見るが次から気を付けてね、と言われた。

謝罪を終えてすぐわたしは自席に行き業務へととりかかる。

以上がわたしがやらかした史上最大の寝坊の顛末である。

それ以来わたしはスマホのアラーム機能を一切信用しないことにした。

その日定時で帰った後すぐホームセンターに行き、目覚まし時計を2,3個安いものと適当に見繕った。

きちんと時刻と合わせ目覚ましが鳴る時刻を設定し、部屋に分散して置いた。

それ以来一度として寝坊はしていない。

みんなも気をつけなはれや!(古