3/31

もう少しで死ねる。

僕は洗濯物を干す竿を部屋につけて、

縄を掛け、首のサイズの穴をつくった。


僕はこれまでの人生で本当につまらないことをしてきた。

誰かを愛そうとしても愛せない、言葉を出そうとしても出せない。

本当に。本当につまらない人間だった。


今僕が思っていることや考えていることが誰かの人生の役に立つことなんかない。


僕はきっとずっと死にたかったんだ。

だからこれからつまらない日々に起きたことを書いていこうと思う。

僕が意識だけになってもペンは進んでいく。

一生終わることのない書いていこう。

誰かの何かになれないなら、その空虚さをモチベーションに変えて書いていこう。



ヘンリーダーガーに捧げるように。


さよーなら、みなさん。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

30年後の貴方へ @jyoukei

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る