童話調律

幾月蛍

夢幻の旅と夢の行先

 0

 

 遠い過去の事。人々は娯楽と言うものが何一つ無かった世界で暮らしていました。 

 そんな世界だったので人々は毎日が退屈でした。

 そんなある時一人の人物が「童話」を創りました。

 それをきっかけに「童話」はまたたく間に拡がっていくと、それらに登場する登場人物たちの住んでいる世界が形作られていきました。

 

 こうして出来上がった「童話の世界」ではさまざまな登場人物が一つの世界で暮らしています。

 一見、平和そうに見えますが問題もあります。

 

 童話はそれぞれ国境のようなもので区切られています。ですが、実はとてももろく、簡単に通れてしまうような代物でした。

 ある時、見つけることもできないはずの唯一の境目に、何らかの異例である童話の矛盾が確認されました。以来、「童話の世界」は矛盾を対処する為、「調律者ちょうりつしゃ」を創りました。

 これが全ての始まりだったのでした。


  1-1


 ここは「童話の世界」にひっそりと存在する小屋の中。その一角には黒縁メガネと淡い灰の髪が特徴的な十二ほどの少年が机にむかっていた。

 少年の手元には翡翠ひすい。そして今はその翡翠が淡く、美しい緑の光を放っている。

 その光を見てうなずき、かばんに手をかける。そして外へ歩き始めた。


 1-2


 少しだけ昔、あるところに一人の少女がおりました。少女の名は「アリス」といい、想像することが大好きでした。

 そんなある日、アリスはウサギを追いかけ

不思議の国へ迷いこみます。

「うさぎさーんっ。まってー」

 アリスがウサギを追いかけていると、ウサギの方が急に足を止め、その場にたたずむ。

(動きが止まった。今なら行けそう!)

 そう思ったのもつかの間。ウサギは木の穴に飛び込んでしまった。その瞬間を目撃したアリスも興味半分、恐怖半分で後に続くのだった。


 穴の中は不思議な空間だった。

 下から爽やかな風が吹き、アリスの腰ほどの長い金髪と膝上ほどの丈の青いワンピースを揺らしていた。いつのまにか恐怖より興味の方が勝っていたのか。アリスの胸はドキドキとワクワクでいっぱいになっていた。

 

 長かった穴を抜けると、そこには山の上にとは思えないほど大きな城が建っていた。新品のように白く、輝いている城と幻想的な夜空が、見た者を夢にいざなってしまいそうだった。

 そんな城に数え切れないほどの馬車が入っていく。その光景をアリスはただ見つめることしかできなかった。


 1-3


 少しだけさかのぼったある日のあるところにボロボロの服を着ていた愛らしい少女がいました。少女の名前は「エラ」。ですが、いつも埃や灰をかぶっていたので、「シンデレラ」と呼ばれていまいた。いつも義母や義妹たちに仕事ばかり押し付けられていたので、年頃の女の子たちの好むことが一切できませんでした。

 そんなある時、彼女たちの元に王子からの舞踏会の招待状が届きました。しかし、義母たちはシンデレラに留守を言い渡すとそそくさと舞踏会へ向かってしまいました。

 途方に暮れたシンデレラの前に魔法使いが現れ、魔法をかけます。すると、そこには豪華な馬車と美しいドレス姿のシンデレラが立っていました。

 

 馬車がシンデレラを乗せて城まで向かっていく。そして胸の高鳴りと同時に待っていたのは舞踏会、ではなかった。

「えっとー…。確かここで舞踏会のはず…ですのに、なぜここでを行っているのでしょう?」

 文字通り城の中では、奇妙なお茶会が執り行われていたのだった。


 ショックを受けたシンデレラは一心不乱に走り出した。お城を飛び出し、気づいた時には森の中にいた。

(こんなはずじゃ…)

そして森を抜けるために、歩き出すのだった。


「今日は何だか、変な日ですね…」

多少の愚痴を言いながら歩いていると、

「「きゃぁっ…!」」

誰かと衝突した。

「すみません。少し気が滅入めいっていたものでして…」

「いえいえ、とんでもございませんよ…。こちらこそよそ見してたから…」

 お互いを認識した途端、運命という言葉が似合いそうだった。

 これが二つの国の少女たちの邂逅、そして「矛盾」のはじまりだった。


 1ー4


「「シンデレラ」の象徴と言ったら、やっぱりお城だよね。おそらくこの辺りに…」

 コートを揺らしながら少年が山道を歩いている。何かを探しているようだった。

 しばらく歩いているうち、夜の静けさの中で女の子だと思われる声の会話が聞こえた。

「この反応を見る限り、矛盾ののはず…」

 手元にある翡翠を見ながら呟く。

 そして森を走った。どこからか聞こえてくる会話を頼りにして。


 2


「それでね、いつの間にかここにいたの」

「私もです。舞踏会に来たはずでしたのにそこはお茶会の会場でしたから、びっくりしました」

 違う世界から来た二人の少女が会話に花を咲かせていた、その時だった。


「会話中にすみません。ここに「アリス」はいますか?」

 風と会話を遮る形でやってきた少年が言った。

「あっ、はい。アリスはわたしですが…」

「あの。どちら様でしょうか?」

 二人が困惑しながら応答すると、少年が口を開いた。

「あっ…名乗り遅れました。物語を調律する

「調律者」と呼ばれているソラと言います。急ですが、ぼくの話を聞いてほしいです」


 これが三人の出会いだった。


 3


「急に言われてもわからないかもしれません。ですが、事実なんです」

 ソラが今の世界の状況を懸命に話す。

アリスは理解しようとして懸命に聞いているが、イマイチわかっていない様子を見せている。

 一方でシンデレラの方はというと、何となく感じているという様子だ。

 そんな二人を隣で見ていたソラはだんだんと不安になっていくのだった。


 少し時間を要した後、二人は互いの顔を見て頷き合うと、

「私は信じます。そうで無いと舞踏会がお茶会になってしまった理由が説明できません」

「…わたしも、信じます。あまりよくわかっていませんけど、今を何とかしてみたいと思えたから…」

「えっと、なので…って、えっ。信じてくれるの、ですか?」

 予想外の言葉に困惑こんわくするソラ。そんな彼を二人は笑顔で迎えていた。そして微笑み返すと、空気が一気に緊迫する。

「では本題に入るね。物語の世界、今回は不思議の国のアリスの世界とシンデレラの世界の事です。世界は本来交まじわること無く運行する。けれど、なんらかの要因が災いして交わってしまう。すると世界に「矛盾」が生まれる」

「その矛盾がわたしってこと?」

 その言葉をソラが頷き首肯する。

「どうしたらその「矛盾」を何とかできるのですか?」

 シンデレラがアリスを案じながら問う。

アリスが申し訳なさそうにうつむいた。それもそのはず。この矛盾は「アリス」という要因で起こっていると言われている事。つまり自分さえ来なければこんなことにならなかったということを意味しているのだ。

 ただならぬ雰囲気が三人を包む。

 その沈黙にアリスが耐えきれなくなってきた頃、そんな重たい空気を払うようにソラが口を開く。

「そんな顔しなくても大丈夫だよ。解決方法はあるから。むしろ解決するために、ぼくがいるんだよ。物語が交わってしまった要因を探して、ぼくが調律すればもとの世界に戻るよ」

 それを聞いてアリスは胸を撫で下ろし、シンデレラは安堵あんどするのだった。


 4


「とりあえず安心してもらえたようだから、話を先に進めるね」

 空気が和らいだのを見て話を前に進めるソラ。次にシンデレラが疑問を口にする。

「要因を探すにはどうすれば良いのですか?」

「そうだね…。まずはこの世界、シンデレラの物語の象徴に行くべきだと思う。物語の根幹である「想い」は必ず象徴に集まってくるから」

「物語の象徴、ですか…。もしかしてお城ではないでしょうか?」

「確かに。一理あるね」

 ソラとシンデレラが黙々と象徴について語らう。そんな二人を見ていたアリスはというと…「どういうこと?」、「…物語…?」などと呟きながら頭を抱えていた。はたから見ると、蒸気が出ていそうな勢いで。

 考察に夢中になって話し込んでいた二人がアリスの状態を見て解説を始めた。

 ★

 毎日のように雑用を押し付けられていたシンデレラは、夜な夜な星に向かって祈ります。「舞踏会へ行きたい。夢だったあの場所で踊りたい」、と。

 時は経ち、舞踏会本番を迎えた当日。今日も義母たちはシンデレラに雑用を押し付け、王子様の待つお城へ向かいました。「もう間に合わない」と諦めかけていた時、転機が訪れました。

 突然現れた魔女の助けもあり、舞踏会に行けることになったシンデレラは、お城に胸を馳せるのだった。

 ★

「つまり、シンデレラの願いの先にはお城への「想い」が詰まっている。だからお城が象徴ではないかということになるね」

「…!シンデレラって、すごいね。最後まで夢を諦めないところが」

 アリスが遠い目をして言った。その瞳に表情は無い。そして視線は地面を見ていた。

「そんなことないですよ。それを言ったらアリスさんだって、いつでも明るくてあたたかい人だと思います!」

「…でも、わたしはここへ来てから一人だった。自分のなりたい理想もうなれないんだって諦めていた」

「アリスさん…。私だって万能ではありません。心が折れたことだって何度もあります!」

 それを聞いてやっとシンデレラの顔を見たアリス。

「…!」

 そして知った。灰にまみれた少女の隠された真実を。アリスを見つめるシンデレラの顔が涙でれていることに。

「苦しくても、辛くても、私には叶えたい夢がありました。そして、アリスさんにも夢があるのでしょう?でしたらその夢に向かって走り続ける、心が折れても立ち上がれるはずです」

 説教に近い形で訴えるシンデレラ。それを見ていたソラも続いた。

「アリスの理想、夢はなに?」

 二人にさとされたアリスが夢を語り始めた。

「わたしは…、わたしの夢は、お姉さまのようなになること…」

 それを聞いていた二人が笑顔で、無言で頷く。シンデレラが「それから?」と続ける。

「それから…お姉さまをいつか越えられるように、毎日を楽しみたい!」

 アリスが言い切るとシンデレラが嬉しそうにアリスを抱きしめた。

 その涙はいつの間にか乾いていた。

 ほのぼのとした空気が漂う中、ソラだけが真剣な表情で静かに黙り込んでいた。そして「・・・・・・っ!」

息を呑んだ。


 5


「ソラ?」

「ソラさん…?」

 少女たちが、頭にはてなマークを浮かべながら不思議そうにソラを見る。

 そしてソラはというと、「・・・・・・それだよ」と意味深な単語を呟いた。

 「「え?」」と声が重なった。


「おそらく、この世界が交わってしまった原因は「夢」…。夢を想う二人の「想い」同士が引き合って今の状態になってしまったのかな…。ここまでわかれば調律ができる!」

 ソラが希望を語った。

「それならば…!」

「今からでも…」

「ちょっと待って。今からは無理だよ。象徴まで行かないと無理だよ」

 「「え?」」

 すぐに元に戻るとわかったが、今すぐは無理だったとわかって落ち込んだ二人。しかしすぐ気分を上げて「「お城へ向かおうっ(向かいましょう)!!」」と元気いっぱいにお城へ向かって行ったのだった。

そんな二人を見て「待って」とソラが叫ぶのだった。

 この後、門の前にて。張り切りすぎた二人が息を荒くして座り込んでいたのはまた別のお話。


 6


 やっとの思いでお城に辿り着いた一行は、意を決して大きな門を叩いた。

 門が開くと中にはシンデレラの言った通りお茶会が開催されていた。

 白いテーブルクロスが引かれた机は、部屋の奥まで続いていそうな長机。その上には目にも眩しいスイーツやお菓子、ティーポットやカップが並んでいた。そして、机に反抗するかのように置かれている深紅の椅子が数十席分。

 正直、この世のものとは思えないような不思議な空間ができていた。

 もっとも、そんな場所でお茶会をする人々はこの光景を不思議に思っていないようだった。

 ソラが首をかしげながら人々に触れようした。しかし、その手はくうを切るばかりだった。

「これは…幻?それとも幻影、かな…」

 こんな意味深な光景をよそに、アリスは楽しそうに「わーい!」とはしゃぐ。一方でシンデレラはお茶会の参列者をまじまじと見詰めていた。

 

 変化はその後すぐに起こった。

「レディース・エァーンド・ジェントルメェーンッ!!さあさあ、みなさまお揃いで。ワタクシの奇術、楽しんでいただけましたでショウか?」

 黒マント、黒スーツのよくわからない人が部屋の奥に立っていた。

(((なんか、変な人が来た…)))

三人は同時にそう思った。黒マントの人(仮)がゴホンッと咳払いをすると、右手にさっきまでなかったはずの黒いシルクハットを出現させ、そのまま被る。

「さて、ワタクシの奇術はここまで。単なる幻影の一つであるワタクシは、大人しく「無」に還るとします」

急な帰還宣言の後(アリスさん、夢をこのまま持ち続けてくださいネ)と、誰にも聞こえないほどの小声で呟くと「では、ごきげんよう」と言い残して、「ポンッ」とお茶会もろとも消えるのだった。一行は終始口をポカンと開け、見つめることしかできなかった。ただ一人を除いて。

 そして、当のアリスは嬉しそうだった。

「わたし、不思議な世界、自分を貫ける人に憧れてたのかも。わたしには解る。だって今、この場所にはわたしの「想い」がつまっていたんだからっ!」

アリスは今日一番の笑顔でそう言った。

「…やっぱり「不思議の国のアリス」の主人公はこうでなければ、だね。アリス、完全復活だね」

「ですね。アリスさんは今のままでも十分素敵です!」

 後ろで考察する二人の顔もどこか嬉しそうだった。


 7


「さて、本題に入るよ」

ソラが言うと二人が頷いた。

「ただ、調律をすると矛盾が生まれる前の時間にに戻されてしまう。何事も、例外なく。だからはなしておきたいことがあったら」

「「もう思い残すことはないよ(です)」」

 即答だった。

「だって面白かったし、なやみもきいてもらったし」

「もし覚えていなっかったとしても、私たちには「想い」があるのでしょう?だから大丈夫です」

 二人の決意は鋼のようにとても硬かった。それを見たソラは参ったと言わんばかりの苦笑いで頷くと、鞄からあの翡翠を取り出した。

「じゃあ、始めるね」

 そして、翡翠を右の手のひらに乗せて前に出し、呟く。


「 ___童話調律___」


 すると、瞬く間に床が淡いみどりの光に包まれた。少しずつ、翠に染まっていく。それと同時にアリス、シンデレラの体も光にのまれていく。

「わたし、二人に会えてよかった!このことは覚えていないかもだけど、心からそう思えるの!」

 アリスが涙を滲ませながら心を叫んだ。すると、シンデレラにも涙が浮かんだ。

「私だって、良かったです!これから自慢できますね。「違う世界の人たちとなかよくなれましたよ」って」


 そして、ソラの方へと向き直り、

「ソラ、ありがとう!冒険を体験させてくれて!」

「ソラさん、ありがとうございました!この世界をなおしてくださって!」

とソラにも別れを告げた。

「アリス、シンデレラ。「想い」は忘れていても続くから、この出会いを忘れないでいてね。あと…夢、叶うといいね」

 

 笑顔を残して少女たちは消えた。

 そして、この大きな城の中に、一人だけ残された。少年は翡翠を鞄にしまうと歩き始めた。彼女たちの、自分の想いが全てを知っている世界ちゅうすうに届くと信じて。


 8-1


 アリスが穴に落ちる日の朝の話。

「ふわぁーーーーー。よく寝たなぁー」

朝起きると同時に、上半身を起こし体を伸ばす。ここは、いつもの部屋。いつもの朝。いつもの景色そのものだ。だが、少しだけ違和感があった。

(なんだか、気持ちが軽い)

なにかあったのか、思い出そうとしてもわからないままだった。すると、ふと

「何かすごいものを見た気がする。でも、夢?それとも現実?」

 考えをまとめようとすると、キーという音とともに入ってきたのはアリスの姉だった。

「おはよう、アリス。朝ごはんできてますよ」

 綺麗で透き通った声だった。その声で意識が覚醒したのか、ベットから飛び起きた。

「おはよう、お姉さまっ!ねぇ、聞いてくださるかしら?」

「…?どうしたのかしら?なにかあったの?」

「すごいものを見た気がするの!わたしと一人の女の子と一人の男の子で冒険をしたの!

それは壮大な冒険でっ!」

「はいはい。その話は本を読みながらでもしましょうね。まずは、朝食にしましょう」

「はーーーい」


 こうして、いつもの大きな木の下で覚えている限りのことを語らった。

 その日の空は蒼く澄み渡り、そして、手が届きそうなくらいに近く感じた。

 そして、その日に穴に落ちることも知らずに。


 8-2

 

 光を浴びてすぐ、つまり時間が巻き戻ってからすぐのこと。シンデレラは馬車の中で目を覚ます。

「…あれっ?いつのまにか寝ていたのでしょうか?」

 窓から外を覗くと、すぐそこにお城が建っていた。そして吸い込まれるようにお城へ向かった。

 そして運命は動き出した。

王子が「そこの麗しい姫君。僕と踊っていただけますか?」と言いながら手を差し出した。

「…!はいっ、喜んで!」

シンデレラは王子の手を迷いなく取るのだった。

 

 一人の願いが叶う瞬間。

 そして、更なる幸福が叶うこととなる。

彼女が落としたガラスの靴。それがきっかけで夢が叶うことをまだ知らないでいた。


 8-3


「無事、調律完了。元に戻せて良かった」

ひっそりと存在する小屋に戻ったソラが一人呟く。

 迷いなく机に向かうと、一冊の本を開き万年筆を取る。今日あったこと、出会った人のことを物語の世界人々に変わって覚えておくための、いわば記録を始めた。

 記録をしながら今日のできごとが脳内に再生される。

_アリスやシンデレラのこと。

_矛盾のこと。

_「想い」、夢のこと。

 物語の世界なので、終わりはハッピーエンドなので心配とまでは行かないが、やはり少々気になりはする。

「だけど、大丈夫だって信じてる。あの二人には大きな夢がある。夢を掴み取る力がある。ぼくはそれを信じて、世界を守っていくよ」

 そうして記録を書き終える。

「最後はもちろん」


 「「「めでたし、めでたし」」」


 人々からは消えたとしても、「世界」だけは覚えている。物語を越えた少女たちの絆を。



           童話調律__完__

 

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童話調律 幾月蛍 @selenophos

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