クラッキング音
バブみ道日丿宮組
お題:俺のむきだし 制限時間:15分
クラッキング音
手癖というべきなのか、よく指をポキポキ鳴らしてる。
それは授業中であったり、帰りの電車の中だったり、部屋の中であったり、性行為の途中であったり、もはや日課にさえ思うほどにやってる。
「ーーねぇ、それよくしてるけどさ、好きなの?」
呼吸を整えながら、彼女が尋ねてくる。
赤みかかった乳首、ヌルっとした秘部からは、一定量の水分が放出されてる。それが汗と混じってベッドへと愛液として垂れ落ちる。
その様子を見て、魅力的に思わない人間はおそらくいないだろう。
だが、自分はそれよりも指を鳴らすことを優先してしまった。
「好きか嫌いかでいえば、好きなんじゃない? 嫌いだったらしないと思うし」
「……もっと集中してほしいな」
彼女は愛撫が中断されたから、少し機嫌が悪いようだ。
まぁそうだろうな。
いく、いかないの瀬戸際で突然相手が中止して、指をポキポキ鳴らし始めたのだ、不満に思わないわけがない。
「ちゃんとしてほしい。学校で触れ合えないんだもの。二人っきりの時間ぐらい、もっと私に触れててほしい」
「……わかってる」
そうはいっても、やはり指の硬さが気になる。
ポキポキ。
クラッキング音と呼ばれるものは、空気の音。そういうのであれば、人間が呼吸するのと同じことではないだろうか。
むろん、そんなことを彼女にいっても嫌な顔をされるだけなので、本心は語らない。
「じゃぁ、いくよ?」
「う、うん」
挿入からの前後運動により、彼女はより一層乱れた。
そこに手加減はなかったし、気持ちよくないわけもなかった。
ただこの後、足の指も鳴らそうかなとか、思わないわけでもない。
最終的には陰部がポキポキと鳴れば、気持ちいいんじゃないかという迷走にまで達し行為は完了したのであった。
クラッキング音 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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